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「NIZ:シングルブレストジャケットについて語る」

今月、発売させていただきましたジャケットが好評いただけていて、ありがたいかぎりです。

本作のコンセプト等々について語っていきたいと思います。

シングルブレストとは

そもそもシングルブレストとは、という話なんですが、そもそもそもそも、ブレストとはって話ですが。

ブレスト とは で検索すると、ブレインストーミングが出てきますが、ここでの意味は ブレスト=胸部、で ジャケットとかでは、前部分の留め具のことで、
シングルとは、ひとつ(一列)のこと。

ダブルブレストとはいうけど、シングルブレストというのは馴染みが薄いかも。

ダブルブレストというのはいわゆる冠婚葬祭のときとかに、年配の方とかが着ていることがおおいかも? ということを聞くけど、、、そもそも冠婚葬祭に出る回数が数えることだから記憶にない!!!!

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Google検索より

しかしまぁ、↑こういう感じのだと思ってもらえればいいかも最近だとドレスよりのアイテムがトレンドでファッションアイテムとしてもみかけるようになった。(ファストファッションとかでも見かけますよね。数年前はほんまにトレンドくるのか? とかおもってましたけど)

で、ダブルブレストジャケットとはいうけど、シングルブレストと呼ばないのはなぜかというと、普通のジャケットは言わなくてもシングルブレストだから。

ダブルブレストですよー とはいうけど、シングルブレストですよー とはわざわざ呼ばないみたいな。もっとほかにいうことあるやろ!!!的な。

わざわざシングルブレストと名づける理由

今回のジャケットをシングルブレストと呼ぶ理由は、あえて名づける必要がある、からです。

本作は、ダブルブレストのような前合わせになっていながらボタンが一列(シングル)にしております。

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前身頃の幅が広く、ボタンを止めた時に広く重ねるようになっています。

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ボタンを留めた時も一風変わったディティールとわかりますが、外した時も前身頃の生地幅がたっぷりとあるため、ドレープ感が出て、ジャケットながらも畏まった感じではない、流麗な印象を与えてくれます。

ここはデザインと生地の素材感が見事に合わさった部分だと思えます。

やわらかい素材感だからこそ生まれる生地の流れなので、もっとしっかりした素材感だとこういった印象にはならず、かつ前身頃がふつうのジャケットディティールだと、それはまたこういった着流しのような印象は生まれないかと。

このダブルブレストのディティールでのシングルブレストとしてつくる、というのはオリジナル、というわけではないのです。

以前、ファッショニスタのneederさんと服作りのプレゼンをしていたときに
neederさんが教えてくれたアイテムにダブルブレスト風シングルというのがあり、こういうのかっこいいな!!!! と鮮烈に覚えていました。

↑neederさんのYouTubeチャンネル

その時はボタンを外したイメージはなかったので、このダブル・シングルだけがあったのですが、こういうジャケットいいなぁ、というのが非常に覚えていました。

NIZのジャケットを作ろうと思った時に 和装の合わせや重ねをイメージしていたのですが、そこのイメージにそのジャケットがスッと入ったので、NIZのジャケットのソースのひとつと言えるんじゃないかなーと思っています。

※で、ちょうとこの仕様が今年、MB氏のジャケットコートにも採用されていましたが偶然です。そろそろ届くらしい。

さらにディティールを解こうと思ったのですが、そこそこ書いてしまったので、
次の続きます。

続きは 前身頃の紐留め仕様は着物だけど着物じゃない です。

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