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「24時間労働と社長と働き方改革」ショートショート

「社長、もう限界です!」

「どうしたんだ、社員!」

「もう限界なんです!」

社員が訴える。聞くと現在、工場はフル稼働。社員たちは休みなく、文字通り24時間体制で働いていました。

会社の業績は好調ですが、それにより業務の負担は年々倍増していたのです。

「なるほど。大変だったのだな」

「なんとかここまではやってきましたが、社員たちの不満はそろそろ限界です」

社員たちは業務増加をなんとか効率化して、捌いていました。
しかし、その苦労とは裏腹に給与は変わらず、報われない日々を送っていました。

「きちんと会社として増員や、給与水準を見直さないと、そのうちにダメになってしまいます」

「たしかにそうだな。いいずらかっただろうに、ありがとう! ちゃんと考えるよ」

「ありがとうございます!」

社長はそういうと、すぐに改革に取り組みました。

外部のコンサルタントにも協力をもらい、業務改革を推進。設備投資も行いました。

その結果、工場の自動化が大幅に進みました。

人手を使わずに、24時間体制を確保しました。コンピュータやロボットは時間関係なく、フル稼働してくれます。

社員もこれでようやくちゃんとした休みを取れ、夜もぐっすり寝られます。


「よかったよかった!」

気を良くした社長は、こういいました。

「よし! 人手がいらなくなったので工場の人員を半分にしよう!」


めでたしめでたし。


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