もしも極端な世界だったら?SFです。
僕の頭の中で突然声が響いた。
どうやら、周りの人には聞こえていないみたいだ。
「ようこそ!ここは、極端な世界です!」
僕は家族と一緒に暮らしている大学生。
優柔不断で、コミュニケーションの取り方のスキルも無い方だろう。
相手が『YESor NO』で聞いてくるのに、
僕はどっちでもない『グレーゾーン』の答えをする事が多い。相手には、
「で、結局どっち?」と、言われてしまう。
与えられたのは、最寄り駅から徒歩16分の和室のワンルームの部屋のみ。
この部屋に入った僕は沢山の選択をする事から始まった。
目を閉じ、耳だけ傾けて下さい。
そして、2つの選択肢を伝えます。
選択した方の『物』、『事』を与えます。
一度答えたら変更は受け付けません。
僕の頭は、誰かの声をキャッチしていた。
カーテンをつけますか?固定電話を繋ぎますか?
『え……カーテンを付けなければ丸見えになってしまう』と、頭をフル回転させていた。
「では、カーテンで‼︎」と、答えた。
すると、レースのカーテンと緑色のカーテンが一気に付いた。
一体、誰がどこで操作しているのか。
僕がこの部屋に来たのは何のためなのか…。
次に、
テレビをつけますか?パソコンを繋ぎますか?
「えっと…パソコン‼︎」
すると、急にパソコンが現れた。もう、ネットも使えるようだ。
次に、
電動自転車で長距離走りますか?
小さな車輪で短距離を走りますか?
次に、
2科目のテストを受けたら100点と0点。
50点と50点、どちらを選びますか?
次に、
大金持ちで無職、健康で生きるために働く。
どちらを選びますか?
次に、
人に甘えたいですか?甘えられたいですか?
次に…。
・働き方は暦通りが良いですか?シフト制が良いですか?
・事務職が良いですか?接客業が良いですか?
・泣くことと慰めること、どちらを選びますか?
・笑うことと笑わせてもらうこと、どちらの魅力が欲しいが良いですか?
・1人で悩みを抱える生活と2人でいるのに自分だけ悩んでいるの、どちらが孤独を選びますか?
・夢があってチャレンジすることと、夢がなくて同じ毎日の繰り返し、どちらが良いですか?
・頑張りますか?諦めますか?
・生きますか?生きる時間を決めますか?
・涙を我慢しますか?泣けない者になりますか?
・靴下を履きますか?スリッパを履きますか?
・誰かを呼ぶ時は、君?あなた?
・自分の事を僕と言いますか?私にしておきますか?それとも、俺?あたし?
急な質問に戸惑いながら、この世界の幕を開ける。
死ぬか生きるか…。
悩ませられることになるのだ。