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R18文学賞に応募して一次で落ちたはなし①

その1、勧誘目的の文学賞と、自費出版勧誘のはなし

noteをやっている方々はきっと、
一度は小説を書いてみよう、とか、書いてみたい、とか、
思われた事がある人が多いように思います。

なので、このポストが、そんなみなさんのなにかの役に立てば&備忘録的に、したためてみます。

今日R18文学賞の一次の結果が出たので、(落選!)
準備していた下書きをアップしたいと思います。

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わたしも、小説を書いてみたいなーとか、なんとなくずっと考えていました。
思っているだけでも、あれなので、
まず、〇冬舎〇ッサンス(以下、〇冬舎ンスとする)の「純文学賞」という文字数指定もない、軽いノリの文学賞に、400字詰5枚位の掌編小説を送ってみたのが、そもそもの始まりでした。(2018年初夏)

その頃、仕事で担当しているインドネシア地域が長期休暇に入ってて、暇だったので、ちょっと時間取って、ばーっと書いて、ばーっと応募してみました。

で、落選しました。(まあそりゃそうかな、くらいにしか思いませんでした)

しかし結果発表の数日前、
私のところに一本の電話が掛かってきました。〇冬舎ンスの担当者から。

今思い返すと、結構すごいことを言われました。

「弊社の今後の方向性を考える編集会議で、大山さん(仮名)の名前が繰り返し上がった」
とか、
「ぜひ本を書いてもらいたい」
「あなたにしか出せない空気感が、文章にある」
「普段、なにか表現活動をしているのですか?絵を描く?そしたらイラストブックなんかもいいですね」

とか、表現をしている人が、人から言われて嬉しいことを、大体言われたような気がします。

で、そして、心から嬉しくなったときに、ひとこと言われたのです。

「ですが、これは自費出版でのお話なのです」と。

ものすっごい勢いで、現実に引き戻されました。

おお、そうですよね。
そんな世の中うまい話がある訳もない。

たしか、出版費用は300万とかもっととか、忘れちゃいましたが、出せない金額ではないものの、貯金のおおかたが飛ぶよな…ってな金額で。

ですが、電話の前半で自分のことを全肯定されたその多幸感からまだ現実に戻ってこられなかった私は
「金額が大きすぎて、現実的にお受けするのは難しいとは思いますが、一度落ち着いて考えます」

とだけ答えました。

「そうですよね、金額が大きい話ですし、こちらから改めて詳細をメールさせて頂きます」

と、言われて電話が切れました。仕事中の電話で、10分位話したように思います。
わたしは、金銭的条件とか、出版条件についての、詳細が資料としてメールで送られてくるとばかり思っていました。
しかしその後、半年近く、その〇冬舎ンスの担当者からメールが来ることはありませんでした。

(※来たといえば、出版相談会のご案内がずいぶん経って突然来たのみ。)

自分の時間を10分使って電話で話す事って、私は普段なかなかありません。(仕事以外で。)

そこまで時間使って話して、後でメールすると言われたのに、結局連絡が無いなんて、こんな失礼なことってある?って若干憤りを感じてしまいました。そしてかなり悲しい気分になりました。

あとあと調べたら、「自費出版勧誘」が目的の「文学賞」というものが、世の中たくさんあるらしく、
文学賞応募者にローラー作戦的に勧誘を掛け、自費出版に勧誘し誘い込むらしいのです。

作品をあの手この手で褒めあげて、自費出版してみてもいいかな、という気持ちにさせるのだそう。

文学賞に応募するような人は、元々本を出してみたいと思っている人だから、自費出版事業をする側としては、出版希望者を探す方法として、効率がよいみたいなんですね。

そういう文学賞は、文学賞と名乗りながらも、実は自費出版勧誘を主目的にしていて、
どこの出版社か知らないですが、タチの悪い話だと、文学賞応募から勧誘を受け、実際に自費出版した人がその後、条件面で金銭トラブルになって詐欺(まがい)な自体になった人もいるみたいでした。

ああ、私に掛かってきた電話は、まさにそれ系か!
と気付いたのは、〇冬舎ンスの評判を後程検索してからのことでありました。

そういうのって、応募者の小説家になることへの憧れとか、出版社という立場を利用している感じで、
なんだか嫌な話だなあ、と、後味の悪い気持ちになりました。

第二章につづく
#熟成下書き #R18文学賞 #小説 #文学賞 #小説家 #自費出版

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