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クリエイターとユーザーを行き来する。プロの作曲家兼nanaイベント担当が成し遂げたい目標

nana musicに在籍する多彩な経歴を持つ人々の素顔に迫る連載企画「nanaな人々」。今回は、ユーザーと「nana」のリアルな架け橋となるイベント「nanaるday」に取り組む瀬戸口に話を聞きました。

幼い頃から音楽に親しみ、卒業後はフリーランスとして音楽制作に取り組んでいた瀬戸口。とある出来事をきっかけに音楽から少し距離を置きますが、「nana」と出会い、改めて「好きだから歌う」ことの大切さを実感、音楽業界に戻ってきました。

今回は音楽と「nana」の魅力をたっぷり語ってもらいました。ちなみに、顔出しは「ちょっぴり恥ずかしい」ということで、オッドアイが魅力の愛猫「スミちゃん」のお面をつけての登場です!

「何のために仕事をしてきたのだろう」。音楽一筋の人生で初めて感じた挫折

──今日はよろしくお願いします! 瀬戸口さんは、ずっと音楽一筋で仕事をしていたということですが、どんなことをしていたんですか?

幼少期からエレクトーンを習っていて、4年制の専門学校の電子オルガン科に進学、そこでDTMを学びました。在学中から楽曲制作の仕事をいただくようになり、そのまま卒業後もフリーランスとして音楽制作の仕事に就くことになりました。

──他の企業への就職活動をせず、いきなりフリーランスで働くことに不安はなかったんですか?

当時は、音楽がとにかく楽しくて。続けていたら仕事になったという感じだったので、あまり不安はありませんでした。また、直感を信じ、一度決めたら突き進む、という性格だったため、目の前の仕事以外にあまり意識が向いてなかったのかもしれません。

──それだけ夢中だったんですね。その後、しばらく音楽制作のお仕事を?

はい、ありがたいことに音楽の仕事は途切れず、10年以上フリーランスとして音楽制作をしていました。ゲームアプリやダンス音楽、イベント楽曲の作編曲に加え、音楽教材のアレンジや採譜、通信カラオケや着メロ制作、DTM講師など、幅広く仕事をしていました。

ただ、2011年の震災をきっかけに音楽から少し離れることになりました。当時、大きなイベントに関わっていたのですが、震災後の計画停電や自粛、不況の波などで、1年分の仕事がほぼなくなってしまったんです。

エンターテインメントは人を元気にするものですが、正直その時の私には、誰かのためになれるだけの力もないという無力感の方が大きくて。

「何のために仕事をしてきたのだろう」と考え、初めて音楽を作ることに疲れてしまったんです。衣食住が備わっているからこそ、音楽が楽しめているのだと実感しました。

──それで音楽以外の仕事を?

そうなんです。一度、音楽をつくることから距離を置いて、まったく別の仕事をしてみようと思いました。せっかくなら、この先役に立ちそうな能力や技術が身につく仕事がしたい、と考え、行き着いたのがユーザーサポートの仕事です。

──未経験だったユーザーサポートの仕事に就いてみて大変だったことってありますか?

メールと電話対応をみっちりやっていたのですが、とにかく初めてのことばかりで最初は大変でした。でも、生活のために「いまは踏ん張りどきだ」と思い、必死に取り組みました。当時は、ユーザーからの「ありがとう」という言葉がモチベーションになっていました。そうやって続けていくうちに、この仕事って意外と自分に合ってるのかも、と思うようになってきたんです。 

「nana」との出会いが、音楽の「原点」を思い出させてくれた

──音楽が好きで、ユーザーに寄り添う仕事にも適性がある、ってnana musicにぴったりですよね…! そんな瀬戸口さんとnana musicの出会いについて教えてください。

前職でのユーザーサポートの仕事に慣れてきて、新しく入ってきたメンバーのトレーニングなどを任せてもらえるようになりました。その後も、複数の会社でユーザーサポートとして働くうちに、仕事を面白いと感じることも増え、「もっと自分を試してみたい!」と感じるようになったんです。

せっかくなら、大好きな音楽業界に真正面から向き合いたい。そう考え、転職サイトで、「ユーザーサポート」というキーワードで音楽関係の会社を見ていくなかで、一番面白そうだと感じたのが、nana musicでした。

──どのあたりを面白そうだと感じたのか、もう少し詳しく教えてください!

やっぱり「nana」というサービスですね。名前は元々知っていて、 変わったアプリだなと思っていました。「歌う」アプリだと聞いていたので、DTMをやっている自分にはあんまり関係ないと思い、使ったことはなくって。転職活動がきっかけで「nana」を初めてダウンロードしたんです。

──そうだったんですね…!これまでプロとして音楽をやってきた瀬戸口さんが、実際に「nana」を使ってみて感じた魅力ってありますか?

自分の音楽の「原点」を思い出させてくれるところですね。

──「原点」ですか?

「nana」をダウンロードして、試しに2曲ぐらい自作の伴奏曲をあげてみたんです。すると、知らない人がすぐに歌ってくれて、すごく感動しました。

「nana」のユーザーは、とにかく歌が好きな人ばかり。歌の上手さとかそういうのは全部置いといて、とにかく楽しむことが軸になっています。

やっぱり、「好きだから歌う」っで音楽の原点だと思うんです。自分の曲で歌ってくれた人の声を聞きながら、エレクトーンを始めたばかりだった幼少期を思い出しました。「nana」を通じて「他の人と一緒に演奏する」楽しさを久しぶりに実感できたんです。

面接がきっかけとなり、ユーザーサポートから発信する立場へ、再びの転身。

──ここまで入社以前の話を聞いてきましたが、いよいよ入社後の話を伺っていきたいと思います! 現在どのようなお仕事をしているんですか?

実は、ユーザーサポートではなくて、「nana」ユーザーをリアルで繋ぐイベント「nanaるday」の仕事を担当しています。

面接で、これまでの経験や今後やりたいことを話すなかで、COOの細野から「せっかく音楽制作の経験があるなら、自分から発信してみる側にならないか」と提案を受けました。やったことはないけれど自分にやれるならやってみよう、と、直感的に「はい」と答えました。

──「自分から発信する」とは具体的にはどんなことでしょうか?

音楽制作とユーザーサポート、その両方で得た技術やノウハウを活かしながら、人と人をつなぐきっかけを作ることです。この仕事なら、自ら企画を考えること、ユーザーの意見を取り入れブラッシュアップすること、2つの経験の合わせ技ができると感じています。「nanaるday」の運営は、まさにクリエイターとユーザー、2つの立場を行き来する仕事ですから。

──入社してからそろそろ3ヶ月が経ちますが、実際に働くなかで感じたnana musicの印象を教えてください!

チームの最終目標を見据えながら、個人が自立して、とにかく自分でやってみるというカルチャーがあります。nana musicのバリューである、 「Respect Mutually」が体現されている証拠ですね。お互いに尊敬し、信頼するからこそ、自立できるんだと思います。

──ここまで瀬戸口さんの経験を振り返ってきましたが、最後に、今後nana musicでやっていきたいことを教えてください!

表現を仕事にするなかで、クライアントの思いと自分の思いのバランスをとる難しさを実感しました。

時には、自分がしたい表現や自分の好きなものがわからなくなってしまうこともあります。 だからこそ今後は自分がやりたいこと、を考えながらもユーザーの思いにちゃんと応えていきたい。何より、nana musicが居場所だと言ってくれる人のために、居場所を広げていきたいですね。

そのためにも、今後は「nanaるday」という枠組みにとらわれず、人と人をつないでいきたいです!

逆境のなかにあっても、「面白そうかも」という直感を信じて、常に新しい挑戦をし続けてきた瀬戸口。ひょっとしたら、彼女にはもともと「Try First」な精神が宿っていたのかも。猪突猛進な彼女がどんな新しい挑戦をしてくれるのか、今から楽しみでなりません。

瀬戸口が手がける「nanaるday」のように、nana musicは今後も人と人をつなぐ場を創出していきます!そちらの動きにもぜひぜひ注目してみてください。

人事のみならず、瀬戸口のように「自分から発信したい!」という「Try First」な思いを抱えた方の応募をお待ちしてます!


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