地元に帰る葛藤と親の本音
6月末で、今勤める会社を辞めて一旦地元にかえる。
地元には私の活躍のフィールドがあり、今興味のある分野で出来ることを試したり勉強したりする環境があるから帰る。
母ははっきりとは言わないが、電話越しに機嫌がいいように聞こえる。
「まぁひとりはここにいてほしいと思ってたから、、、」
その一言に私の中で妙な危機感がうまれる。
「ずっといるわけじゃないからね。次やりたいことが見つかったら出ていくつもりだから。」
牽制した私に母はブチギレる。
地元での新しい仕事の話をされたかと思えば、さっそくその先の未来の辞める話をされたのが気に障ったよう。
「あなたのことを心配してあなたのために言ってる。」
それは半分母の本音だが、半分の本音はそうではないことを察知。地元にずっといるつもりはない私の気持ちが残念だったのだろう。
「嘘も方便だろ。」
ヌカ喜びをされられたブチギレ中の母はそう言い放ったけど、
わたしは嘘をついてまで母の機嫌とりをしながら生きていかなきゃいけないのだろうか?
両親があと10歳歳をとっていたら私の言葉もまた違ったかもしれない。弱る親の気持ちを汲んであげる余裕が10年後にあるかは分からないが少なくとも今よりは親を気苦労させないために少しばかり気を遣ったかもしれない。
だが今の私には60代後半の親を年寄りだと認めて甘やかす余裕などない。自分のことで精一杯だ。
「聞く耳なんてないわよ。少しは自立してよ。」
あー。ちょっと言いすぎたかな。と思ったのは束の間
「誰もあんたたちにおんぶにだっこしてもらおうなんて思ってないわよ怒」ときた。
ついこないだまで、私の名前でローンを組んで家を建てたいって躍起になってたくせに。
親はほんとうに面倒臭い。あーなんて自己中なんだ、特に母親は。
地元に帰って給料下がるけど、家賃かかんないから我慢すっか。そんな甘い考えは、一連の罵倒合戦を経てどっかへ飛んでいってしまったのである。
ムカつくけど、わたしたちは結局どっちもどっちなのである。
娘よ(私)、これが自立というものか?
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