見出し画像

Notefolio #01 | スプラトゥーン2用にJoy-Conをハックしてみた。(完成編)

 マンメンミ。七海 乃音(note nanami)です。よくnoteさんと呼ばれているので、noteでnoteさんと言うのはややこしい。。
 ちなみに #スプラトゥーン2 では、僕はマニューバー党です。最近はスパッタリー・ヒューにハマっております。スライドかっこいいよね。しゅばっ!

 いや、そんなことよりもですね。まずはともかくこちらの1分ちょっとの動画を見ていただきたく。

 、、というわけで、動画ではさくっとした説明でしたので、もうちょっと掘り下げた説明を記事に起こしてみたいと思います。とは言っても、これを読む方が #スプラトゥーン のプレイヤーなのか、ものづくりクラスタなのか読めないので中途半端になったらごめんね。

01 問題提起 (なんで作ろうと思ったの?)

 動画の中でも少しありましたが、ver.4からスペシャルウェポン"ナイスダマ"が追加されました。#任天堂 公式の説明によると、

 だそうです。つまり、チームの他3人が"ナイス"を送ることで、当人はナイスダマを発動してから投げれるまでの時間を短縮できるし、"ナイス"を送った側もスペシャルゲージが少し増えるので、双方にメリットがあるわけです。
 とは言っても、スプラトゥーンのキー配置的に、左親指は通常、移動のために左ジョイスティックに置かれていて、その下の十字キーで"ナイス"や"カモン"を押すためには、一旦ジョイスティックから指を離さなければならないのです。(もしかしたらなにか他に工夫してる人がいるかもしれないけれど。)
 つまり、"ナイス"を押している間は立ち止まっているわけです。

 敵がまわりにいない状況でなら少しの時間ロスするだけですが、敵に補足されている状況でそれをやるとそりゃもう格好の獲物なわけです。
 そこでどうにか移動や攻撃など、通常の行動を妨げずに"ナイス"を送れるイカした何かをさくっと作れないかと思ったのがきっかけでした。

02 構想と設計 (一番楽しいところ。)

 さて、同じJoy-Con上のジョイスティックと十字キーの同時押しが困難なのはわかりました。では、どうにかしてそのボタンをずらせないか。ずらすといってもJoy-Conそのものを加工するわけにはさすがにいかない。そこで思いついたのが、その名も"Joy-Con Extension"。つまり、ハードウェア的に拡張して(何かを取り付けて)新たな機能を付与しようというものです。

 ボタン位置を本来の位置からずらすと書きましたが、どこにずらすかが重要になってきます。スプラトゥーンでは、移動、イカセンプク、ショット、サブ、ジャンプ、スペシャルなど多くのキーを使いますが、その使用頻度には偏りがあります。例えば、移動、イカセンプク、ショットは多用しますが、カメラリセット(Y)やマップ(X)、スーパージャンプ(A)なんかは頻度低めです。(個々のプレイスタイルによりますが。)
 図にするとこんな感じでしょうか。

画像1

 つまり、右Joy-Conの十字キー周辺が空いていそうです。もちろんジャンプやマニューバーでのスライド機能もあるBボタンは頻度高そうですが、右Joy-Conはジョイスティックが下で、十字キーが上になっているため、Rジョイスティックを親指の腹で操作しつつ、そのまま指の先でBボタンを押すことができます。
 少し話が逸れてしまいましたが、ともあれ、↑↓キーの移動先はABXYキーの左側が良いと判断しました。

画像2

#CAD に起こすとこんな感じになりました。CADソフトは #Fusion360 を使っています。構造は極力単純な方が良いので、そりゃもう単純にヒンジで。ヒンジの端を押下すると、反対の端も連動して押下されるという仕組みです。単純でしょう?
 あと、部品が小さくなるので、そのまま小さな蝶番を探すよりもインサートと止めネジを使ったほうが良いと判断しました。これにはもう一つ精度の問題もあります。Joy-Con十字キーのストロークは、手元の計測で0.2-0.3mmほどでした。つまり、ヒンジに工作精度が必要です。もちろんインサートに止めネジを入れた状態でも少しガタつきます。あたりまえです。そもそもネジは軸のためのものじゃありませんので。ただ、ヒンジパーツの両側2点にインサートによる軸を入れることで、その軸周りに0.1-0.2mmくらいのガタつきしかでなくなります。ボタンのストロークと軸のガタつきを合わせても1mmイカになります。そのくらいに収まればストレスのない押下になると考えました。(本当は、もっとコストかけてよければ、ちゃんと軸受の設計した方がいいです。でもまあ、精度とコストのトレードオフでこうなりました。)
 あ、インサートと止めネジってこういうのです。

画像3

 03 3Dプリントと組み立て (ダヴィンチなら俺の横で寝t、、働いてるよ。)

 で、お次はCADで描いたパーツを3Dプリントです。うぃーん、うぃーん。自宅に #3Dプリンタ あると、ものづくりが捗るよ。あ、ダヴィンチっていうのは3Dプリンタの名前です。

画像4

 そして矢継ぎ早にプリントプリント!

画像5

 畳み掛けるように組み立て。

画像6

 いえ、こうあっさり書いてしまうと簡単にやってのけているように見えるんですが、実際には、良い押し具合になるように、CAD修正→プリント→組み立て→検証を何度もやっています。多分、4、5回くらい繰り返した気がする。
 で良い押し具合になったところで完成です。

画像7

 ところで、見た目が完全にベッ○ューな感じですが、もちろん寄せてます笑。これはあくまで外付けするものなので、プレイヤーによって、またはゲームによって簡単に取り外しが行えるようにしたかったのですが、ふとベッ○ューシリーズの象徴である洗濯バサミが脳裏をよぎり、「これだ。これしかない。」と思いましたとさ。

04 開発期間 (意外と掛かった。。)

 このJoy-Con Extensionを制作するにあたり、思いつきからちょっとずつ進めてだいたい期間は3週間くらい、作業に要した日数は10日くらいかかりました。本当は、最初のデザインはこの完成版と全然違っていたのです。そりゃもう全然、仕組みから違いました。その道程は近日公開予定の「プロトタイピング編」をお読みください。たぶん、#プロトタイピング といいつつ、僕のどんくささが明るみにでるだけな気がしますが、、

05 最後に (あと少しで書き終わる。。)

 えー、、ここまで読んでくださったあなたに #タンスの角に足の小指をぶつける のを一回回避できるように念じておきました。
 ここでチラ裏的な話で恐縮なのですが、僕は #ゲーム 経験はほとんど無いけど、スプラトゥーンが結構好きです。プレイはそんなに上手じゃないけど好きです。残念ながら僕は幼少期から「テレビゲームは悪」と言われ育ちました。「テレビゲームをすると、簡単に人を傷つけるようになる。」とか「バカになる。」とかよくある感じのやつです。幸運なことにその主張をそのまま信じることはなかったのですが、ゲームを禁止され、ゲーム機を一切持たない子供が学校の中でどういう扱いを受けるか、、まあその先は想像にお任せします。
 3年前、初代スプラトゥーン、つまりWiiU版が出てすぐに人気になりましたね。僕もTwitterかなんかで知り、興味を持ちました。公開された紹介ムービーを見てすごく楽しそうと思いました。それで思い切って買ったんですよ。もちろんWiiU本体とソフトと、あと画面がなかったのでディスプレイも。もうね、楽しかった。楽しかったんですよ。

 はい、チラ裏終わり!作ったものをちゃんと記事にしたのが初めてなので、どうしたものかと思いましたが記録を残しておくのは大事ですね。今回作ったようなものをよく自宅で個人開発しています。そろそろちゃんとマネタイズしたいなと思ってはいるのですが、そのへん下手くそなので。。アイデアはいろいろあるんですよ。かなり面白いことも企んでいます。でも開発リソースが足りない。そりゃ個人なので。

 この記事は無料ですべて公開しつつ、投げ銭記事にしておきます。ここのところ身辺がだいぶしんどいので、少しでもご支援いただければありがたい限りです。プロトタイピング編は、もうちょっと待って、、今書いてるから。。

 以上、この記事は、タタキケンサキの提供でお送りしませんでした。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?