見出し画像

Notefolio #12 | α6400でスタジオ撮影のような写真を撮るガジェット「レフとデフ」【作例と撮影のコツ編】

こんにちは、七海 乃音です。

前回のNotefolio #11でお伝えした個人開発プロダクトのクラウドファンディングが、おかげさまで目標金額に達成いたしました!

このようなとてもニッチなプロダクトで、かつ何もバックアップが無い個人での設計・製造をするという挑戦でしたが、ついにご支援いただいた皆様にこのプロダクトをお届けするスタートラインに立つことができました。
大変、ありがとうございます!

今回のNotefolio #12では、「レフとデフ」を用いた3つの作例と、撮影のコツをご紹介します。

作例 #01 花

1例目は、室内で花を撮ってみました。ガーベラ、綺麗ですね。
最近は、ステイホームのため花のサブスクも流行っていますし、家に花を飾る人も多いのではないでしょうか。

画像1

画像2

いかがでしょうか。

「レフとデフ」を使用した方が、写真の明るさが増し、花に当たる光も柔らかくなっているのがわかります。そして光の透過で花びらがオレンジ〜黄色のグラデーションになっているのも綺麗ですね。

一方で、光がソフトになった分陰影の強さは弱まったので、そこは目的や好みによってといったところでしょうか。より陰影のはっきりした立体感を出したいときは、別の方法で明るさを持ち上げて撮影するのも良いかもしれません。

外部フラッシュやレフ板を持っていなくても、「レフとデフ」があれば写真表現の幅が広がりますし、特に物撮りであればいくつかの条件で撮影し、その中から選ぶ事ができるのでオススメです。
もちろん、外部フラッシュやレフ板があればさらに表現の幅が広がるので、最初のステップで「レフとデフ」を試してみて、そこからライティングを探求するというというのもありかもしれません。

画像3

ちなみに、「レフとデフ」を使用せず、直接フラッシュの光を当てると↑のようになりますので、やはり光を拡散する効果ってすごいですね。。

作例 #02 食べ物

2例目は、何か食べ物をと思い、お菓子(グミ)を撮ってみました。

画像7

画像4

先程の例では、絞り、ISO、シャッタースピードともに同条件でしたが、この例では「レフとデフ」なしの方は、「レフとデフ」ありよりもシャッタースピードを遅くし、明るさを持ち上げました。

明るさは近づきましたが「レフとデフ」ありの方が、グミに透明感があり、お皿の反射やソフトな影によってよりグミが映える写真になっていますね。

作例 #03 フィギュア

ホビー用途では、フィギュアを撮影してみました。
そしてこちらを例に撮影のコツも合わせてご紹介します。

まずは先程と同様、「レフとデフ」の有無の差を比較しました。

画像7

画像6

「レフとデフ」を使用した方が、被写体がよりソフトな陰影になっていますね。
また、これはやや下から撮影しているので、「レフとデフ」無しでは、上からのシーリングライトの光で影になる部分、特に顔が暗くなってしまっていますが、「レフとデフ」で下からも光を当てた事で顔も明るくなりました。

撮影のコツ

実は、これまでの作例では、カメラにある設定をしています。
その設定をせずにバウンス撮影すると、「色かぶり」してこういったオレンジがかった写真になることがあります。

画像8

これを防ぐ方法は、撮影時にあらかじめホワイトバランスを補正しておくか、もしくは撮った写真を編集して補正する方法があります。

なるべく撮影時に色かぶりを防げた方が後々編集するにも楽ですし、撮影後では思ったように補正ができない場合もあるので、私はカメラのホワイトバランスを「レフとデフ」用に設定しています。

私がしている設定をご紹介します。

画像9

ホワイトバランスのメニューで、フラッシュのホワイトバランスをマニュアルで設定します。私は、↑の写真のように設定していますが、数値は試し撮りしてみて適当な数値を決めます。

使い方としては、「レフとデフ」を使うときはホワイトバランスからフラッシュWBを呼び出し、「レフとデフ」を使わない(=フラッシュを使わない)撮影は、オートWBに戻したりします。

また、ホワイトバランスの設定以外にもフラッシュの調光(=フラッシュの発光量)についても、何度か試し撮りして一番良さそうな調光に都度設定しています。

あまり発光量が多すぎても光があまり拡散しなかったり強すぎて白飛びしてしまったり、逆に発光量が少なすぎるとフラッシュの効果があまり感じられなかったりします。

以上の設定は、今のところ私がベターだと思っている設定ですが、「レフとデフ」が届きましたらぜひご自身でより良い撮影方法・設定を見つけてみてください。その過程や成果がツールを使いこなす醍醐味だと思います!

レタッチ

画像10

最後に、レタッチについても少し触れておきます。

レタッチ、、というと専門的な用語になってしまいますが、おそらく皆さんも普段からよくスマホで写真の補正をしているのではないでしょうか。

撮影した写真を作品として仕上げたり、SNSや誰かに見せるために映えるよう補正したりするときに必要な工程でもあります。

画像全体の明るさや色味を調整する程度なら、例えばiPhoneなら標準の写真アプリはとても使いやすく優秀なアプリでものの数十秒で↑のような写真に仕上げる事ができます。

LightroomやPhotoshopを使った写真の現像、レタッチはやればやるほど奥が深く専門的になり、これまた沼です。(よくレンズは沼と表現される事がありますね。。)
もちろん沼にダイブし、思う存分ソフトと格闘するのも一興なのですが、そこまでは、、と思う場合は上に挙げたiPhoneの写真アプリやその他お気に入りのスマホアプリで軽く編集して仕上げるのもまた楽しいと思います。

なんにせよ、カメラユーザーの数だけ写真の楽しみ方があると思いますので、是非それぞれの楽しいフォトライフを見つけてみてください。

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?