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【後編】 スマホでエネマネ〜Nature Remo Eを導入!〜太陽光発電・蓄電電力量の可視化〜

前回の記事では、Nature Remo Eというデバイスを導入し、スマートメーターと接続し、電力消費量などがスマホアプリで確認できる様子をご紹介しました。今回はその続きです!

Nature Remo Eはコンセントに挿すだけ。小さくて可愛い

エコーネットライト機器を接続するとできること

前編ではスマートメーターの登録までできたので、今回はエコーネットライト機器の追加から始めます。

1.Nature Remo Eの登録→2.スマートメーターの登録→3.ECHONET Lite機器の追加

Nature Remo Eの接続フロー

Nature Remo Eと、太陽光パネル、スマート分電盤、V2H、エコキュートといったエコーネットライト対応機器とを接続すると、家庭の電力消費量や太陽光発電システム、蓄電池などの発電・消費電力量をリアルタイムで可視化し、また、家庭の蓄電池やV2Hをコントロールすることが可能となります。

Nature公式サイトより

我が家はエコキュートは未導入ですので、太陽光パネル、スマート分電盤とV2Hの接続を行っていきます。

Nature Remo Eでエコーネットライト機器を登録

操作としては、前回のスマートメーターの登録で行った手順と同じで「エコーネットライト機器」を選択し、接続するのを待つだけ。意外と簡単!

太陽光パネルを中心に指標が可視化された!!

こちらが接続後のNatureアプリのトップ画面です。太陽光パネルの発電量、自宅での電力消費量、蓄電池(電気自動車)への充電量がリアルタイムに可視化されます。

トップ画面。約 6.8kWで太陽光発電し、自宅では0.6kWの電力を消費し、V2Hを通して電気自動車に約5.9kW分を充電。残った約0.3kWの電力を東京電力に売電している

アプリ上ではリアルタイムに数字の変動があり、見ていて飽きないんですよ。例えば、太陽光パネルに雲の影がかかったらその間は明らかに発電力が低下しますし、家庭内で電子レンジやコーヒーメーカーを使ったらその間の消費電力が上がり、どの家電でどれくらい電力消費されるのかが分かります。

例えば、6月17日の1日を見てみましょう。

この日は晴れており、朝5時すぎから夕方18時すぎまで順調に太陽光による発電が行われ、グラフは綺麗な曲線を描きました。(最大9.5kWまで発電可能ですので、最大出力までは到達していませんが)

1日の消費電力は17.3kWhとなっています(クーラーを付けていなかったので比較的少なめ)。午後から夜間〜深夜にかけて消費電力が増えていることがわかります。

夜間は消費電力が多くなるなぁ

太陽光による発電量は1日で67.7kWh。一般的な家庭だととても1日で使いきれない量の電力ですが、我が家で使いきれなかった分はどこに行ったかというと・・

1日67.7kWhも発電してくれるとテンションアゲアゲ↑

ひとつはV2Hを通じてEV(電気自動車)に充電した電力で、朝の9時すぎから15時すぎまで充電を実施し、合計33.4kWh分の電力を充電しました。
15時すぎに充電が終わっているのは、その時間にEVのSoC(充電の状態)が100%(満充電)になったからです。
※我が家の電気自動車の電池容量は72.6kWh

20時以降は、電気自動車に貯めた電力を放電し、自宅で利用。その分が合計2.8kWhとなっています。

充電したり、放電したり

下記グラフで上に凸となっている部分は電力を買った量で、合計5.6kWh。また、太陽光発電由来の余剰電力(使いきれなかった+EVにも貯められなかった電力)は売電に回り、その量は25.5kWhとなりました。
※前日の夜から日が昇るまで"放電"していれば買電量をもっと下げられましたが、この日は放電するのを忘れていました

この日は結構電力が余りましたね〜

いかがでしょうか。毎日の電力の発電・消費状況が詳細に可視化されるの、とてもアツくないですか!?

わたしはNature Remo Eを導入してからついついアプリ画面を見てしまうことが多く、"電力リテラシー(造語)"が格段に上がりました。家の状況や天気を見て発電量や消費電力量を予想し合うゲームを家族と楽しんだり(お互い予想精度が上がっているので激戦化していますw)、"ポイ活"のように楽しく創エネと節電が出来ていると感じます。

週、月、年単位での可視化も可能

Natureアプリでは、リアルタイムの電力可視化だけでなく、週単位、月単位、年単位での可視化も可能です。

我が家の場合は、6月から本格的に電気自動車を蓄電池として使い始めました。ちょうど6月からは電気料金の値上げもあるし、極力買電量を減らすぞ!と息巻いていたものの、梅雨入りしてから発電量が下がっており、思うように買電量を下げられていません

とはいえ、電気自動車を蓄電池として使う前の1ヶ月間の買電量は(太陽光発電10kWありで)350kWh〜850kWhと、東京電力の第3段階料金の閾値である300kWhを下回ったことがなかったのですが(1ヶ月間の消費電力量は600kWh〜1200kWhなので太陽光発電をしていなかったらもっと遠い・・)、
この調子で行くと、梅雨の時期の1ヶ月でも買電量を300kWh未満に抑え、夢の第2段階料金まで単価を抑えられるかも!?と、過去データを使って推測できます。

1週間で50kWh。1ヶ月で300kWh以下も夢ではない!
梅雨の時期は発電量が下がる・・・季節を感じます🌞

地味に嬉しいV2Hとの連携!

我が家のV2H(電気自動車のバッテリーから家に電力を送る機械)です

ここまで書いてきたように、単に電力量の可視化でもかなり楽しくテンションが上がるのですが、NatureアプリからV2H経由で電気自動車の充放電開始・停止などのコントロールができるのは地味に便利です。
この機能は2023年1月からアップデートで使えるようになり、同時にエコキュートとも連携が可能となりました。

NatureアプリからV2Hのコントロールができる

なぜ便利なのかというと、V2Hの製造元であるニチコンの公式アプリを使っての操作は、同じWiFi下にある状況でしかできず、つまり自宅に居るときしか操作できず…。
Natureアプリを使うと外出先からでもコントロールできるのが便利なのです。

ニチコンのアプリ画面

ちなみに、電気自動車のSoC(充電状態)を1%単位で確認するためには、車メーカー(Hyundai)のアプリを起動する必要があり、若干アプリ切り替えの手間がかかります。

Hyundaiアプリの画面でバッテリー残量を確認中

Nature Remo Eは、太陽光発電をしていて、可視化を充実させたい方に非常におすすめ

わたしがNature Remo Eを採用した経緯は、当初導入したHEMSシステムが、専用モニターのみの可視化で、スマホでの可視化や遠隔操作ができなかったのが小さなストレスだったから。
Nature Remo Eを使いはじめてからは、日々の発電量や消費電力量をいつでもどこでも確認でき、電力に対する意識が向上し、大げさではなく「生活が変わった!」と感じています。

太陽光発電をされている方はぜひ導入を検討してみてください!

参考)電気代を0に近づけられた日

6月7日、太陽光発電は最大量というわけではなかったのですが、発電電力57.9kWhのうち45.6kWh分を電気自動車の充電に使用。
太陽が出ていない朝と夜は電気自動車に貯めた電力をV2Hを通じて家に送電して使用し、1日の買電量をなんと0.9kWhにまで抑えることができました




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