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土曜会に参加しました②


土曜会に参加しました①の続き

制作についてプレゼンとは言っても、あまり人前で話すのは得意じゃないのでほぼ資料の朗読と紙芝居的なプロジェクターを機会的に送る感じにになってしまった。もともとの演説適性がない場合は練習しかないんだなーって思った。
なので、ほぼそのままの資料をnoteに載せます。

①自己紹介
②掻き集めること
③脱線(本音みたいなもの)
④「掻き集める」から「描き集める」へ
⑤まとめ「描き集める/掻き集める」

(↑こんな順序で話そうと思っています)

①自己紹介
石原七生
いしはら ななみ (本名)
画家。 多摩美術大学 夜間(上野毛)の絵画科 日本画専攻卒業。
作品のステイトメントは…

特別な日、非日常を描いてる。
物語と物語のイメージを接続させたり、人との出会い、忘れられない風景、不安感 も含めて心が騒ぐこと、辻褄の合わないことを「描き集める/掻き集める」その先に 必然性やなにかとの共通点を見出したいと思っている。
物語を読み解き、解釈して絵にする。
そんな感覚で作品に向かうことが多いが、誤読、誤解、読み間違えも含めておかし な結びつきのまま描いていることに近いと思う。

絵の技法についてはタネも仕掛けもなくただ泥臭く描く...だけ。 
今日は「描き集める/掻き集める」制作について、絵を描く前にすることについて話そうと思います。
2021年10月の開催予定の個展のことを例に出しつつ話していきます。
補足:個展会場は小平のお寺のアートプロジェクト

②掻き集めること
        ⚪︎脳内地図を書く
  (と勝手に呼んでいるマインドマップ)
作品のこと、展示に向けて考えていることを視覚化していく。
展示に向けて、作品を作るにあたって最初にやることは「脳内地図」と呼んで いるマインドマップを何度も書くこと。


雑談的に湧いてきた言葉を書いて結んでいく。 
脱線的なことがあった方が面白い。 
何にも思いつかないと思っても結構書き出せる。 線で結んで派生させていく。調べたりしながらどんどん書く。 新しく調べたいこともここから出てきたりする。 制約から思いつくこともあったりする。 
地図...というより、ガイドブック感覚だと思っている。
  何度も出てくる共通点のある言葉や意味がヒントになっていく。
思いつくことを「掻き集める」こと。この「掻き集め」を人に見せてコミュニケーションをとることもある。 
場合によるけど、洗練されてなくてもだいたいの考えを伝えやすくなる。 
それと、あとで自分で見返すとビックリするくらい忘れてるので記録しておくと楽しい。
(画像参照、赤線部分)脳内地図から次の題材は「空の表現」「雲」「来迎図」に絞っていくことに決定した。
自分内会議って言うかなんていうか。

⚪︎描く題材、展示のテーマが決まったらテキストを書く。
       (展示の表題も決める。)
絵を描く前に決めすぎだろ。 
と思うかもしれないけど、ここで決まってくると気持ちの座りが良くなる。
絵を描いて完成までにかかる時間は長いので、決まっていないと信じて描き続けら れないからだ。
自分の見出したテーマは絶対に面白い!
と作品ができる前から信じてあげられるのはこの時点では自分だけだから。
あと、絵を描く行為に集中できる。
もちろんここまでで決めてきたことは変更可能だし、そんなに重圧にはならない。
作品が完成してから気がつくことも当然あるだろう。 
そのときはタイトルやテキストは直せばいい。

謎のこだわりだけど、展示タイトルはひらがな3語にしている。
(例外はあるけど)
例:「くさびら やまつみ わだつみ」  「たま まゆ うつぼふね」  「うしお たまあう ところ」  「まわる めぐる わになる」  「あなたこなた よするなみ ひきなみ」 などなど

タイトルを導き出すためにひたすら言葉の響きや意味を探る。
ここでも掻き集める。
展示タイトルは「あまくも けはひ くものみを」に決まった。 
タイトルを決めるとぐっと方向性が定まった気持ちになる。 
大作も小品もこれをフックにしていけばいいかもしれない。
指示書みたいな。 
なんせ全部自分で描くのだから。
当たり前だけど。

発注 私
  受注 生産者 私
  工房 親方 私
  丁稚 私
  だからね。

土曜会に参加しました③に続く

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