食生活の「ジレンマ」からアーユルヴェーダに出会うまで

こんにちは、ナナです。

今回は、アーユルヴェーダに出会うまでの経緯を記したいと思います。
ここからは個人的な内容になりますことご了承ください。

以前、毎日の暮らしに漠然と「しっくり来ない」感じがありました。

私自身、10代からダイエットの人生が始まり、食べるもの、なすこと、考えること、全てのエネルギーを"痩せるため"に費やしていました。小顔エステ、24時間ジム、スイミング、ランニング、プロテイン、糖質オフ、オメガ・サプリ・乳酸菌の摂取、健康にまつわるあらゆる情報を求め、人生に反映させる、ダイエットのための暮らしです。

それをふと振り返っても「着地」した瞬間が一度もなかったことに気がつきます。あと一歩で届きそうな「境地」にどうしても辿り着かず、その手前まで近づいては引き戻る、という繰り返し。

中でも、もっとも切実だったのはある「矛盾」を取り除きたいということでした。

それは、

「痩せようとすると、健康が犠牲になる」
「健康を求めると、理想の体には辿り着かない感じがする」

というものです。

痩せることと健康が、どうしても根底でつながらない・・・。当時これは神様のいたずらだと、本気で考えていたほどです。「どちらも得ようなんて、そんな都合の良いことが世の中にあるはずがない」と告げられているように感じました。

社会人になるとその思考が徐々に、体に「無視できない不調」となって表面化してきました。長い間の蓄積として、お腹のハリや全体的なむくみなどはもはや慣れていて(!)そのままにしていたのですが、最終的に、お仕事に影響が及ぶほどの症状として、過敏性腸症候群(お腹の不調をくり返すこと)、そして帯状疱疹を経験しました。仕事がままならなくなったのです。

しかしそれでもなお、私の頭は美容>健康の図式から離れることはありません。当時これは大きなジレンマでした。イコールにならない。「それでも痩せたい」という執着です・・・!それほどまでに納得感を求めて続けていたのです。

そしてその頃、ヨガに出会います。帯状疱疹で自宅療養をいただいていた時期、回復の兆しが出てきた頃に、友人の誘いでスタジオへ。じわじわとハマり、3ヶ月ほど経った頃、その恩恵に気づき衝撃を受け、それから3年程通い続け、ついにはインストラクターへ転身をしました。

それからヨガを生業とする生活の中でも、やはり「埋まらないなにか」を感じていました。栄養も、運動も、"哲学"も学び実践し、ヨガ中心の生活。もはや「ヘルシー」以外の何者でもないライフスタイルだと思っていたのですが(汗)、それでもまだ、何かが「腑に落ちない」感じがあったのです。

そのころの自分の体は、ベストを尽くしている状態をキープしている感覚でした。これ以上やるとやりすぎ、やめたら終わり・・・そんなギリギリのところです。そして「健康的」とも思っていました。とくに困るほどの不調はないと、感じていたのです。

しかし、やはり心のどこかに残る小石のようなもの。知識に関しては、完璧ではないもののある程度「出尽くした」感がありました。これ以上細かく見てもキリがなさそう、今あるものでやりくりしていくのがひとまずベストだろう、と。それと同時に「これでいいのか?」という半信半疑の思い・・・。レッスンで出会うお客さまとの会話にも、私は自信を持って食事の話をすることができないと感じていたのです。


・・・そしてこの頃に出会ったのが、アーユルヴェーダでした。


ヨガの資格習得中に、ほんの少し触れたものの、思い切りスルーしていたアーユルヴェーダ。今思えば、ご縁に導かれるように、その門を叩きました。

そこにあったのは、想像を絶しに絶する、これまでの謎を破壊的に解き明かすものでした。10年ほどマジックを観客側で見させられていたものを、ついに種明かしされたような感覚です。

食生活のモヤモヤの根本にあった「矛盾」が、消えてなくなるのをこの目で見ました。食への迷いが消え、生活上の影が取り除かれ、頭の中からダイエットの文字さえ消滅していく・・・。

初めて「頭と体が一致」したのです。
そこで初めて、"痩せること"からの人生を脱却することができたと実感しました。


このような経緯でたどり着いたアーユルヴェーダ。
中でももっとも学んだのは「求めていたのはバランスだった」ことです。

それも、生活全て=生き方 のバランスです。
そしてそれは指紋のように特別な、自分に合ったバランス。

これまで「バランスのいい食事」にしっくりこなかったのは、個人にとってのバランスを見ていなかったからだと気付き、

「万人に当てはまる方法ではなく、個人に合った方法を見つける。」当たり前のようでその方策が見つからなかった私にとって、大きな転機でした。

・・・というところで、ひとまず今回はアーユルヴェーダとの出会いまでを記しました。個人の歴史で恐縮ですが、おそらく似たような道筋の方もいらっしゃるのではと、思います。

そして、そのような方へこの知恵が届くことを祈っています。自らに合った食生活や、誰かにとっての個人レベルの生活バランスを求める方にとって、最高のガイドとなるのがアーユルヴェーダです。その学びの広がりや、きっかけとなることを願い今後も活動をしてまいります。Voicyやカウンセリングなどもありますので、必要あらば覗いてみてください。

それでは、お読みいただきありがとうございます!また次回に。





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