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こんな仕事をしています

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舞台監督
司会業
脚本家
大道具
アーティスト
裁縫家
看護師
給食センター
食事マナー講師
イベンター
造園家
飼育員
YouTuber
心理士
カスタマーセンター
インストラクター
教育家


これら全ての職種業務を担っている職業のひとつが保育士です。


クラスレターはパソコンで写真やイラスト、文章の構成を考えてレイアウトし毎月発行、
年に数回ある写真販売の為、クラス活動と並行して写真を撮り、全員平等になるように選別し、現像、販売、代金のやりとりをする、

発表会ではそのクラスの特色にあった台本を練り、
2メートル級の大道具や小道具をお金のかからない身近な資源と道具で造形し、
毎年5〜10役それぞれの衣装や帽子を作り、
市のホールの舞台美術さん達とひと場面毎の照明や音響の確認をし、
当日は観客の整列や誘導、舞台設定をこなし、
舞台裏では泣いたり緊張している子どもの気持ちを本番までの短い時間で立て直し、

子どもの急な高熱や嘔吐、打撲、骨折、けいれん、アナフィラキシーショックその他、原因の分からない子どもの急変に対応し、

給食は感染防止の為マスク、ゴーグル、手袋着用で配膳して、スプーンや箸の持ち方や適切な食べ方を伝え、

年に10以上ある行事それぞれの日案(想定される子どもの動き、それに対する保育士の動き、環境構成、各クラスの時間調整などの計画をまとめたもの)を作成し、遠足や芸術鑑賞会など外部機関との交渉、当日の運営、進行、想定外の出来事を想定内にするための各反省会、

園庭の花壇整備、水やりの他に、ニワトリ・ウサギ・金魚・カエル・カブトムシ・カイコ・ミミズ・蟻などの生き物の飼育と世話、

オンライン保育園にアップする為保育室で一人、歌や手遊び、絵本の読み聞かせ、親子遊びを展開し、動画編集とアップ作業をし、

逆立ちや側転、ブリッジ歩きなどの体操指導や
ピアニカ、太鼓、木琴などの音楽指導、
花道やお茶などの講師のサポート、

日々の子どもの発達をクラス全員分日誌に記入し、その他毎日のクラス運営の反省、週の反省、月の反省、3ヶ月毎の反省、年の反省を書面にて残し、
親の信頼を得るまでは理不尽な事を言われても一度受け入れ、地道に話し合いや相談を重ねひと家庭ずつ関係を結び、


これらの作業を全て7:00〜21:00までお子さんを保育しながら複数平行し業務にあたっています。
上記の内容は私が携わった13年で経験してきた内容ですが、
それぞれ園の規模や社福、株式、公立、私立など各々理念や方針の違いはあるものの、
表面には見えない保育士の業務の一部を文字に起こしてみると、こういった内容です。


この上に、子どもの育ちを支えるという
保育士として1番大切な部分が入ってきます。


単純に考えて、
保育しながらこの業務をこなすのって
無理があるんです。


この業務が職員の負担になり、疲弊し、子どもに影響する


保育園に関する問題の多くやあってはならないことが減らない背景にはたくさんの事情が重なっている事は広く知られるべきと感じます。

もちろん保育業界として、園として、日々改善は続いています。
行事の見直し、必要書類の選別や業務のIT化、専門職への委託、フリー職員の充実、
それぞれの園の特性を生かした経営で、都市部はどんどん新しい園ができています。
ですが、それも保育士の流出や定着せず人が育たない事など、新たな問題も出てきています。

この仕事を続けていく先には何が待っているのかなぁとよく考えます。


保育の本質とは、
未知の可能性を持った子どもの基礎に携わる事・心躍る瞬間・喜びの共有・生きがい
これら全てを実感でき、子どもと共に大人も育っていく事なのではと感じます。


色んな先生がいます。
その先生同士の関わりで成長もするし悩んだりもする。
本当に子どもが好きで子どもの成長に心打たれてこの仕事を選んでやって来る先生に
本質とは関係ない所で心折らせてはいけないんです。


これからの保育士は、
自分で考えて選んで創ることが
大切になっていくのだと感じます。

『未来を創る子どもの育ちを支える仕事』

この言葉はものすごく心震えると同時に責任も感じます。
そんな仕事をしていきます。





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