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雅な息子麻呂殿へ。

朝、自分の準備だけでもへーこら言ってた私が、
3歳の人と、一歳の人も同時となると、
まぁ……大変……!

最近は、ぼーっと意識がどこかに飛んでいる息子氏に、

『ムッキー!意識飛ばさんと、今に集中してけれ、まだ着替え終わってにゃいではないかっ。』

と、母は思う日々でね〜

本日も格闘の末、なんとか準備が終わって
車のドアを開けていると。

息子氏がおもむろに庭で立ち止まって上を見上げてる。
 
『があがあさん、いるね。』

と、指差す先は、我が家のサザンカの木に止まる、
めじろさんだった。

はっとする。

今に集中してないのは、私の方だったのかも………

庭にめじろが遊びに来ていたことに気づく息子氏の、みやびさが眩しかった。

があがあさん来てるね。
何してるのかな?

一緒にしばしめじろさんを見る時間。

それが何だか嬉しくて、豊かで、いいなって。

『土の中で暮らすミミズにとっては、月があると言えるのか?』

今日みた動画にそんな問いがあって。

息子には、時間という概念がなくて。
あったとしても、わたしのそれとは、ちょっと違うだろう。

私達は忘れてしまう。
そもそも時間がない世界の中で生きてる人もいること。

そして、私達の尺度、ルールがこの世界そのものだ、と錯覚してしまうんだよね。

あり方が、存在が、まっさらな貴族のような君が、
母は、眩しい。

そんなことを思った水曜日の朝。

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