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歩かなかった人と登れなかった裏山。

転居後6ヶ月が経過したある日、それは突然だった。草刈り音が鳴り響いた朝。「あらま、キレイになったもんや。」と、ぼーっと家の窓から外をみていたら、「ちょ待って?なんか道がありますやん?!」

草刈りの後、裏山に山道、そしてその奥にはベンチが出現していた。

ちょうど半年前。「この山って入れるんですかね?」と、この家を借りるときに不動産会社さんに聞いたら、「どうなんでしょう?」とのことだったので、登れる山ではなかろう、と判断していたんだが。(それより積雪のこととか、聞くことは他にあっただろうにw)


それぐらい気になっていた、裏山。ま、、、まさか登れるなんてぇええ!少し早いクリスマスプレゼントのようだった。

早速、旦那はんを誘って家族で裏山を登った。

なにげに家族全員で登山は初めてで「え、、この人こんなに歩ける人やったっけ………?」と驚いた。

「くだりは、身体を斜めにするんや。」とかなんとか、いっちょ前に子供達を導いている。ななななにっ?!

木こり、ではあるが、まさかこんなに山道を歩けるとは。何を隠そう、付き合って最初に彼に抱いた感想の一つが「なんて、歩かない人なんだろうか。」だった。

ちょっとした行き先でも、すぐ車。ハイキングに出かけたのに、すぐ帰りたがるやつだった。

「平地でも歩きたがらない人やったのに」一番それにびっくりした。人って変わる……。

奥の方に見えるのが、平地も歩かなかった人。

「徒歩一分で登れない山がある家」から、「徒歩一分で登れる山がある家」に。それと共に、旦那さん=「平地も歩かない人」から「山道も歩く人」に変わった記念日。

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