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海外移住して6年半、母がずっと和食を家で作り続けている理由

Hello again! It’s nana 🌈

日本に最後に帰国したのが一年半前なので、最近はかなりホームシック気味です…。

本場のお寿司が食べたくなったり、日本の炊飯器で炊いたご飯が食べたくなったり、祖母の和食を食べたくなったりしています笑。

頻繁に祖父母から日本の食べ物を送ってもらい、和食を家で食べています。

昨日のお昼ご飯は稲荷寿司で、その上にとろろ昆布と刻み海苔をふりかけて食べました。

美味しくて感動した…笑。

バリ島に住み始めて6年半経ちますが、母がずっと家で作るご飯は9割和食でした。

和食の材料を買って家で自炊すると外出するより高くつくので、なぜここまで和食を作るのにこだわっていたかを教えてもらいました!


バリ島に住み始めてから、一番カルチャーショックだったのは食文化です。

どのインドネシア料理も味が濃く、美味しいのですが、正反対の味付けの和食が絶対食べたくなります。

私のインドネシア人の友達も、味の濃いのに慣れてしまっているため、和食の味付けが薄いと感じるのかチリソースやケチャップマニス (インドネシア料理の調味料) を付けて食べています。

ピザにもチリソースとトマトケチャップを付けて食べたり、既に辛いアラビアータにもチリソースを付けて食べたりするほどです。

これを見た母は、和食の味わい深い繊細な味付けを味わえるようにいてほしいと思ったらしく、和食をずっと家で作っていました。

やはり、どんなに濃い味付けの料理を食べても、絶対に和食が食べたくなります。

出汁の味、味噌の味、醤油の味、全てが恋しくなります。

昨日のお昼ご飯に食べたとろろ昆布も、薄い味付けですが、本当に美味しいと思いました。


バリ島に住み始めて、多国籍の友達ができました。

よく家に呼んで、一緒にご飯を食べていたのですが、その時はいつも和食を作っていました。

肉じゃが、餃子、カレーライスなどベーシックな和食をメインに作っていました。

百発百中聞かれるのが、調味料とレシピです。

出汁や和食の独特な味付けが興味深いらしいのですが、他国にないため、説明は至難の技です笑。

頼りになる日本在住歴が圧倒的に長い母がいるのですが、母の英語力が乏しいので、毎回私が説明することになります笑。

母がずっと和食を作り続けてくれたため、ちゃんと説明することができますが、和食から離れた生活をしていたら説明することはできなかったと思います。

「和食の味付けは日本文化の一つ。」

これは母と祖母がいつも言っていることです。

生粋の日本人でいる分、和食の文化を説明できないといけないと母は思っているそうです。

バリ島に移住する前は周りの人に散々「子どものアイデンティティはどうするのか?」と言われてきた母は、最低でも日本人としてのアイデンティティを守るために、和食だけは作らないといけないと思ったそうです。


また、友達の海外に引っ越した家族で、子どもが向こうの濃い味付けに慣れてしまい、帰国してから和食を不味いと思うようになってしまったと聞いたことがあります。

確かに、私の周りの日本人の友達でも和食の味付けが分からなくなっている友達もちょこちょこいます。

濃い味付けに慣れてしまうと、濃い味付けの料理しか食べられなくなってしまいます。

母曰く、これから色々な国に行く可能性がある私には、どの料理の味付けも分かる人になってほしいそうです。

みなさんはもうお馴染みの私たちのデンマーク人の友達がまさにそうです。

彼は小さい頃から色々な国に住んでいるので、色々な国の料理の味付けを知っています。

まさにこれぞ、インターナショナルな人だなと思います笑。

和食を食べている時も、出汁の味がリッチと感想を言ったり、日本人なの?!と思うぐらい味付けの違いが分かるのです笑。

彼を見ていて、母が和食を作り続けている理由が分かってきた気がした今日この頃です。


昨日これらのことを聞き、6年半和食を作り続けてくれた母に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

和食の味付けが今でも分かるのは母のおかげです。

あれだけアイデンティティ・クライシスかもと悩んでいた私の弟も、和食の味付けが分かるから日本人なのか?と最近は言っています笑。

和食を食べるとほっこりしたり、我が家に帰ってきたなと思ったりします笑。

スウェーデンに引っ越しても、自炊で和食を積極的に作ろうと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!⚡️


Talk to you soon!

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