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【〈その1〉宇宙から見た地球人類史って どんなだろうね】

いいかい

ココから先は

きみ自身が
宇宙空間にいる、

想像してみて
ほしいんだ。

きみは
ロケットに乗り込み
すごい速度で
重力場を超え
やっとこさ
大気圏を突き抜けた

って、ところ、
今まさにね。

えっ?

ナニナニ
そんなこと、
できっこないし
第一、そんな乗り物
ないじゃないか
って?

まぁ、だからさ
イマジネーションだよ
想像力さ
さぁ、目を閉じて、

そうそう
その調子!

でね、

きみの宇宙船は、
宇宙空間を
音もなく飛んでいる。

さっ、
窓の外を
覗いてごらんよ。

遠い遠い暗黒の
宇宙空間に
ポッカリと浮かぶ
あの星!

青く輝いている惑星が
見えるだろう?

そう

あの惑星。

地球だよ。

きみは
あの惑星で、
地球人類として生まれ
成長してきた。

でね、
ここでよくよく
考えてみてほしい
のだけれど、

きみはいったい
どれくらい
あの惑星について
知っている
と思うかい。

そう、今まさに
ここ、でさ、
宇宙空間にいる
きみに考えてみて
ほしいのさ。

あの星、

青い惑星、
太陽系第三惑星地球、

について。

ねぇ、きみにも
見えるだろう?

地球人類の生存している
あの惑星、
なんて美しいのだろうね。

あの惑星が
どれほど恵まれた、
どれほど素晴らしい
惑星であるのか。

きみは一度でも
考えたことが
あるだろうか。

ねぇ、
視野をドーンと開いてさ、
よくよく考えてみてみろよ。

この宇宙には、
数え切れない数の星があって、
数え切れない数の歴史もまた、
存在している。

でもね、
地球のような
素晴らしい惑星は、
そうあるものじゃない。

そうだよ。
豊かな水と生物に恵まれた
こんな美しい星、
滅多にお目にかかれないのさ。

まっ、ね、

地球人類ってヤツは、
遠い銀河の何処かの惑星
のことなんか
頭の隅にもないらしいけどさ。
まったくね、
まさに想像力の貧困さ、だよ。




〜『小説・思念の門〜かくも多岐にわたるものなのか〜市川翔の見た世界(1)』より一部抜粋〜





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