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koedananafusi腕に粉瘤(仮)出来たってよ〜病院帰りの道端写真を添えて〜


私は午後から出かけるのが苦手である。
気乗りしない用事を済ますには前日から気合を入れる必要がある。

昨日の時点で本日は晴天の予定だった。

しかし、天気など気まぐれ。
いや、むしろ私が出かけようと構えるとたいていは『雨』

朝起きて「ええぇー」と布団の中で1人項垂れる。

皮膚科に行こうと考えていたからだ。
ことの起こりは数日前。

ぷっくり一部腫れた二の腕。
ネット検索をし、なるほど、これは粉瘤か?
となった。(一応自分で目星をつけてから行きたい。)

勝手に消えてくれないらしいので、とりあえず近場の皮膚科へ行こうとなったのだ。


koedananafusi。病院への足が向かないタイプ。
ギリッギリまで行かないタイプ。
今回はわりと早めに動こうと思ったほう。えらい。


なのに、雨。
気合い入れるとこれよ。
自転車行動だからこそ、雨は中々困る事も多い。


午後に雨があがっても、動きたくない。
もうその時は気分じゃない。

しかし次の休みは、病院が休み。
なんとも合わない予定達。

朝からイライラした私は、イライラの力をクイックルワイパーをかけるのに使う。
イライラしてる時は、素直にイライラして行動すると何故か部屋が片付く傾向にある。(一人の時だからこそできる技)

「もうっ!イライラするなぁっ!なんなの!どんだけ髪の毛抜けるの?!はげるの?!」

気づくと散らばる髪の毛に八つ当たり。

夫は夜勤からまだ帰らない。
残業だな、可哀想に。と思う。

洗濯機も回す。
やはりイライラしながら回す。
無駄に乱暴に洗濯機に入れられる洋服達。

そして、11時になった時。

「はぁ?!雨やむんかっ!!」

私の(くだらない)怒りぷち爆発!!
雨が止む。

診療時間は12時半まで。
病院までの距離1km。

私、文句を言いながら着替える。
そして、行ったことのない病院へのナビを起動し家を出発。

息が白くなる。スマホで天気を見ると6℃だそうだ。寒いわけだ。

灰色の寒空の下を走って…
私はそれを目撃する。

思わず撮る。

雀たち水溜り活用
すごい躍動感

何時ものリュックには、昔からの相棒コンデジがいつも入っている。
こういう時の為に。

道端で突如、カメラ構える。

こんなことをしている場合か。
病院へ急ぐ。

そして受け付けで保険証を忘れたことを知る。

「あ……取り戻ります………。」

とんぼ返りとはこの事。
爆速で帰る。
寒い。マスクの中に水滴ができる。
マスクは外してもいいが、温かい。
流行り病云々じゃないんだ。マスクは防寒具なんだ。冬のはマスクは防寒具なんだ!!

ハァハァ息を切らし、保険証を忘れる己の愚かさにブチ切れながら、保険証を別のリュックから取り、なぜかそのリュックに入っていた新コンデジもひっつかみリュックに押し込んだ。

そして病院へ急ぐ。
どの患者より汗をかいていたと思う。

病院自体は混んでなくて、葉加瀬太郎のような、くまのプーさんのような先生が診てくれた。

結果は粉瘤の可能性ありで、その病院は手術とかはしてないらしく大きな病院を紹介された。

『やはりそうか…次の休みに行くか…』

さぁ、寒いからすぐ帰ろう。
イライラしていたせいで朝ごはんも食べていない。お腹が空いた。
帰り道で鳥、さっきみたいに撮れたらいいな。

そう、思っていた。


そんな私の視界の端で何かが動いた。
チロチロ流れる用水路。

ん?んん?
ヤモリかな??

いやいや、違う…ドジョウかな?

ドジョウだった。
色はほぼ同化。フェンスの向こう、少し深くなった用水路。ズームして撮ったから見やすいものの
よく見つけたな私。
このドジョウが日本の在来か、それとも外来かまではわからない。(たいてい外来)

でも、ドジョウを見つけて私のテンションは上がった。

テンションが上がれば私は好きな小道探索をする。早く帰ることは忘れた。

モズは目立つ。気配が大きい。

おしゃべりムクドリ。

ヒーヨヒヨとやってるヒヨドリはここ最近、何故か撮れない。

鳥の声に耳を澄ませ、その方向に自転車を漕ぐ。

「あちゃー学校か…」

鳥の集まる木は学校だった。
私は街中で野鳥を撮るにあたり気をつけていることがある。
急にカメラのレンズを向けられたと思うと人は緊張するし警戒する。
何を撮っているか遠くからはわからない。

学校などの子供達が集まる場所や、民家の窓付近などは、レンズを向けないようにしている。

というわけで、残念。
違う道を探し出す。

あぁ、素晴らしき鉄塔。
たとえ、鳥が撮れなくても鉄塔が居る。

そしてなぜか廃材置き場にビリヤードの球。
様になってる。

なんだかオシャレだ。
その横には錆びついたドラム缶。
錆はモエ。

朽ちてく姿もイケている。
このあたりで、充電もせずに持ち歩いた新コンデジの充電が切れる。

まぁ、いいか。そろそろ帰ろう。
そう思って進んだ先で出会った。


はじめましての神社が
「さぁ、おいで」

小さなその神社は、黄色に染まっていた。
奥には立派な紅葉も見えた。

私は自転車を止めて中に入った。

イチョウの絨毯。実も落ちている。雨で匂いは抑えられているが…銀杏くさい。

はじめましての神社は駒様の顔で様子を知る。

「こんにちは。写真撮りにきたよ」
声をかける。

やたら陽気な空気を感じる。
神社自体は落ち着いているのに、駒様だけ南国の空気を感じるのは何故だろう。少し笑う。

そのまま奥へ進む。
別に手を合わせない。
写真を撮りに来たのだもの。

立派なもみじが赤の絨毯を敷いている。
やたらヒヨドリ達がいる。
ヒーヨヒヨとうるさい。
でも神社は静かに、そこに在る。

苔むしている。
苔が綺麗だから撮るねと声をかける。
私は何故かあまりこういうのを撮らない。
でも、ここは撮ってもいいよって気がした。

撮りながら話す。
「苔を見ると原生林を思い出すね」
「夏は虫パラダイス?」
誰に話しているのか。
私にもわからない。

赤と黄色。そうか、この景色をみながら、あなた達は朽ちてくいくのね。

「綺麗だね。ここはいい場所だね…」

あぁ、時を忘れそう。
住宅地と田んぼの間。
私、ここ好き。
また来るね。

「また来るね。今度は暖かいときにしようかな?」

そう言って帰ろうと紅葉の下からみあげて。

「わぁ!素敵」

太い幹。シャンとした佇まい。苔むした肌。

いい腰してるね…と頭で思い、すぐに腰って何?となった。
でも、写真見ても思う。いい腰してる。

木が好きだ。
この子の根本はふかふかとしていた。
何かが潜ったあとがあるから、あまり踏まないようにした。

大きな木など探せばある。
けれど、同じ木は無い。
そして心が動いた木は撮る。

わざわざ写真として残して、こうして誰か達へ発信する。
普段は忙しなく木の横を通り過ぎる人も、見たら片隅にきっと残るから。


神社から出るとキジバト先輩。

遠くても麗しい。
新コンデジの充電ないのが悔やまれる。

さぁ、↑この写真の中にカワラヒワは何羽いるでしょう?

私もわからん。いっぱいいた。

なんとかアップにしてみる。ふっくふく冬仕様なことだけは伝わる。

あーじゃないこーじゃない気ままに散歩する私はこっちを見てる猫と同じなのかもしれない。

すっかり冷えた1時間ほどの散歩だった。(注※メインは病院でした)

あーあ。粉瘤だから手術かー。
ま、いいか。しかたない。

今日の締めはムクドリシルエット。
シルエットになる写真が好き。

ムクドリシルエット。略してムクエット。


良かったら他の写真もどうぞ。

サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。