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明けない夜に憧れた日々がある

書こう。どんな事も。10代も20代も書いてきた。
30代も書けばいい。ただの吐き出しだから、暇な時に、気が向いたら読んでくれ!

立派な社会人と思われる人達からは「30代でそれは自己責任」だとか「何時まで過去の愚痴を言ってるの?」とか正論をいただくが、残念ながら私は臆病で卑怯で甘タレなので弱々と吐き出す。

でも、これで少し前を向くんだから上々でしょ?笑

『このまま明日がこなければいいのに』と思って過ごした数年間

私が社会人になったのは18の時。思えばあの時、もっと社会の仕組みを知っておくべきだった。
いや、もっと幼少に手を打つべきだった。

私は、大嫌いな実家に戻らないという目標以外はとても疎かだった。戻らないために必死だった。戻らないことがプライドだった。

社会人初の仕事はホームセンターのペット用品のレジ打ち。ペット関係の専門学校卒だったから、生体管理をしたかったが人が足りてるというのと、未成年というので駄目だった。
仕事はそれなりに出来ていたと思う。でも辛かった。毎日、なんでこんな事してるんだろ?って過ごして1年後辞めた。

そこから地獄の数年が始まる。

当時はやる気だった。『やりたいことをやろう!』やる気があった。空回りしたけど。馬鹿だから猪突猛進過ぎたけど。

しかし、私はわかっていなかった。己がどれだけ人間不信かを。その時既に心は摩耗していたのだ。
治療も何もしていない心で挑む小娘の意気込みは『社会人』という世界に木っ端微塵に砕かれるのである。

中学生の頃に問題を抱え過ごしていた私が、フラッシュバックと共に帰ってくるようになる。(いや、帰ってこないでくれる?)

接客業ばかりしてきた。『なんで?』『どうして?』という気持ちは蓄積され、口から吐き出される「申し訳ございません」は滑らかになっていった。嫌な思いを我慢するも数カ月で折れる。もう無理と辞める。でも、仕事をしないわけに行かないから、次の仕事をする。それの繰り返し。

どの職場でも、数字ばかり気にする上層部と激突する。お客様は謎のクレームをつけてくる。周りの人には頼られる(というか、クレーム担当のような事も負けん気で請け負ってしまうため都合がいい。更に土日祝日関係なく、残業させようが休日出勤させようが文句も言わないから都合がいい)

私には選択肢が少なかった。知らなかったのだ。
親は自営業。普通のサラリーマンがどんなものか知らないから、そういう職につくという考えが生まれなかった。中卒で専門選択してその事しか頭になかったというのもある。高校とか行くとそういうのも違うのかな?(この辺を知らなすぎるのが私の愚かさだと思う)

必要なスキルを磨こうとか、生活を豊かにしようとか、そんな気持ちが生まれないほど当時の生活は荒んでいた。他人の生活を見る暇もない。 
稼がなければそれは死を意味する(稼げなくなったら野垂れ死ぬつもりだった)残業も、土日祝日出勤も、休日の急な呼び出しも、OKといえば使ってもらえる。必要とされている。社会人だからそれが当たり前。私は仕事人間なんだなぁ。と思っていた。

そんな状態のくせに専門学校時代から連れ添った犬を2匹養っていた。途中、猫も参戦した。
ギリギリ社保に入れるだけの給料は、生活費で消えていく。車の免許なんてとりに行くお金も暇も無い。病院も行く暇も、お金もない。というか、頭にない。
犬猫達は幸い健康で、ワクチン接種とフィラリアの薬代だけで済んでいた。

一時、彼氏と同棲していた。心の支えにはならなかったが、お金はそれで何とか助かった。食いつないでいると言う表現がぴったり。

私は頑張らなくてはならなかった。実家に戻らないと決めたのは私だから。高収入の職につけないのは私が高校や大学に行くことを(どんな理由があれ)拒んだから。1人暮らしを選択したのは私だから。犬と生活していたいのは私のわがままだから。私は私の選んだ事に背なんて向けない。そんな事は許されない。そう思って生きてきた。今も少しそう思ってる。
18から21ぐらいまでのたった3年間に私はどれだけ傷ついたんだろう。その間にカレシがかわったりしたけど、頼れる人はいなかった。というか、彼氏にも酷いこと言われたなぁ。深く関わる人にとことん恵まれなかった3年間だったな(でも、これは私のせいだと思う事もある。私が未熟すぎ)

心療内科に行ったこともある。その間は、彼氏にいくらかお金は工面してもらって。…なんの助けにもならなかった。薬を飲んでも何もかわらない。副作用が辛いだけだった。

親からの連絡は苦痛でしかなく、電話口では激しく罵った。とにかく、気性が荒くなるから親には関わりたくなかった。

もう本当にギリギリだった。毎日、毎日、朝が来るのが憎くて仕方なかった。人が動く日中は怖くて仕方なかった。

なのに私はタフで、風邪も引かないし、怪我もしないし、倒れる空気なんて微塵もない。馬車馬のように働かせても弱音もはかない。
誰にも気づかれない。だって外では上手に隠せるだけの演技力があるんだもの。と私はおもった。大人はそうやって頑張るのでしょ?私は上手くやってるんでしょ?若いのに偉いねなんて言葉を望んだわけじゃないけど、そうね、偉いから頑張る。私は他の子たちよりしっかりしてるし、やりたいことを選んでる。

そうやって自分を飾ってつき続けた嘘は、私の心を駄目にした。まぁ、自分でだめにしたよね。

いっそ、倒れてしまおうか?

シートから薬をすべて外す。飲む。意識を失う。起きる。いつかの彼氏には「夜中夢遊病みたいにフラフラしてて、気持ち悪かった」って言われたっけ。
そんな事を数回繰り返したけれど、薬が弱かったから数日で復帰したし、この世から消える事も出来なかった。
死ぬつもりはあんまりなかったけれど、生きる気もあんまりなかったなぁと当時を思う。

繰り返した後でなんとか諦め、そして今に至る

諦めが肝心。
ネットの友達に気持ちの面は助けられた。沢山会話してもらった。慰めてもらった。毎日知らない誰かとSkypeで話した。オフ会も開いた。
勿論、実際の友達もだけど。でも、距離の近い人って相談出来ない。話せない。いまもだけど。
だからネットは最後の砦で、知らない誰かに助けられていると思う(昔はそんな自分も許せなかった。誰かに頼ることは卑怯だと思っていた。あと認めてなかった)

本当に、本当に、本当に、今月の家賃払ったらスッカラカン。って時に、社員で滑り込んだのは飲食店。
ケーキの苦手な私が製菓部門に入るという珍事件だった。拾ってくれた専務には感謝してる。
結果として、生き延びた。嫌なこともあったけど、その店は私にとって何とかやっていける場所だった。7年半頑張った。

ただ、忙しくて忙しくて免許もとりにいかなかったし、やっぱり生きていくモチベーションが低いのと愚かな脳みそなので、ステップアップを考えられなくて、月日をすごした。給与は安かったけど、今まで出来なかった事は少し出来た。貯金は……私の駄目なところで、貯金ってのが苦手。あまり出来なかった。

そして夫と出会い結婚した。
その時、夫について行くため職場は退職。
私は安定した場所をうしなった。
まぁ、次の土地でも何とか安定した場所をみつけたけどそれも2年ほどで終わる…………………………………夫が転職したので今の土地でまた迷子になっている。

履歴書に書けることが少ないのは私のせい。30代になるまでにできる事あったでしょ。免許なくて移動が不便なのも私のせい。頑張れば通えたよね?貯金もさ、できたよね?考えたらわかるよね?何もかも自分の選択通り。
解る。正論。その通り。

私はそれを考える脳みそを育てる事に失敗したのだ。そして、愚かにも今更オロオロして過去に涙しているのだ。…そう、私の無知が招いた日々。
最初の仕事やめる時に貰った失業保険受取の書類の意味も知らなかった。ハローワークの存在も知らなかったのだ。そういうレベルだった。今思えばなんで知らない?ってなるけれど、馬鹿で他人を頼らないってそういう事だよ。

だから言いたい。こんな馬鹿は私だけだと思うけれど、言いたい。

頼っていい。誰かに頼っていい。誰に頼るべきかわからなきゃ市役所でもいい。
あと「逃げろ」って言うなら逃げた先でてをひっぱってくれ…頼むから…

とにかく自分より大人に頼れる年齢のうちに頼ったらいいよ。全部抱えなくてもいい。
たしかに、相談しても動くのは自分でそれが怖いんだって話で、相談しても無意味とか、なんか言われたらどうしようとか、思うよね。
でも、もし、ちょっとでも息してようかと思うなら、誰かに頼っていいんだよ。
あと、くだらなさそうでも100均で算数ドリル買ってきてやってみるとか、塗り絵してみるとか、なんかやりこんで見るといいかも。
それが案外強みになるよ。

やってくしかないんだから、諦めろとか
親のせいにするなとか、日本に生まれただけで幸せとか、理解できる。
でも心がついていかない時もあるし、ついていけない心で生きている人もいるんだよ。

私はさ、そういう人の気持ちがちょっとでも「まぁいいかー」って前を向けたりしたら嬉しいの。
自分を含めてさ、他人から貰ったものに素直になれる余裕があるといいなって思うの。

まぁ、現在だめだめな人生に在る私に何言われてもねって思うかもだけれどさ…………というか、過去の私が引くほど無知。まぁ、スマホのない時代で情報少なかったかもだったけど…えー、でも、死ぬほど無知…

吐き出すと落ち着くのよ。他人に見せてどうするよって思うけれど、相談できない人は不特定多数に吐き出すだけでもだいぶ楽なのよ。

こんな記事、読んでくれてありがとう。うんざりしたかもしれない。それでも、こんな人間も片隅で息してるよって事です。


今日はせめて外に出よう。
マヨネーズを買いに行こう

サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。