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連休最終日の夜に飲む、温かい紹興酒

いつの間にか過ぎていた季節第一位、2月。
本日はその月の、連休最終日でした。
明日からお仕事の人、今日もお仕事だった人、おつかれさまです。
関東は明日、雪が降るということですが今日も雨で寒かったですね。

私は引きこもって、映画を見ながらお酒を飲んで、だらだらと過ごしていました。×3連休。
けれど、こんな風に休息し充実した休み、言い換えれば生産性のない休日を送ってしまったことに後悔や抵抗がなくなってきたのは、つい最近のこと。
20代半ば〜後半くらいの休みの日は、とにかく「何かを吸収せねば」「何かして過ごさねば」という意識と焦りがすごく、なにもしないで過ごした休日は、罪深いことをしてしまったような、誰かはわからないライバルに遅れをとってしまったような気になっていました。
若さがありあまって休日もフルスロットルで「なにか」がしたかった。
それだけ自分に期待して、元気がありあまっていた、ということなのですが……。
警戒して極力避けているような、「圧倒的」とか「成長」という言葉の感覚を、無意識に取り込んでいる自分がいて、今思えば少し窮屈で、不安だった。「圧倒的」や「成長」って、やっぱり自分に対する期待値をあげてあげて、高めて高めて…っていうことだと思うのですが、その先になにがあるか、具体性が全然思い浮かばない。
わたしにとっては、そんなまやかしの、空洞の言葉でした。
肩肘はって暗闇で腕ぶん回して、何かを求めていたころ。
必ずしもそれが悪いことではないけれど、たまにふと訪れる虚無に脅かされていた20代。

30歳になった今、とはいえ、そんなぶん回し芸人だったころも悪くないし、自分に期待もそこそこしつつ。(面の皮は厚く)
特別な休日じゃない、平凡で無意味かもしれない、酔いどれな休日も肯定して、明日の職場という名の戦場に備えていきたいと思います。
寒い夜に沁みるぜ、あったか紹興酒。

それでは、明日もほどほどに。
よい夜を。

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