大学院中退から大手への内定への足掻き

9月下旬、内々定通知を手に胸を撫で下ろす。これで来週の内定式に参加できるし、来年からも何とか生きていける。大学院をやめる決断をしてから毎日不安に潰されそうだったけど、今となっては正しい選択だったようにすら思えてくる……

このnoteは、8月中旬に大学院中退を決めて9月まで足掻きにあがいて学卒内定に恵まれたポンコツの軌跡を書き残すものです。

略歴

国立大機械工学系熱流体専攻♀。学部まではストレートで卒業するものの、院進後ワーホリ予定とコロナ渦が重なりやむなく半年休学。秋から大学院に戻りそれなりに研究しつつ次年の研究留学を計画するものの、2021年8月でも未だ留学の許可が下りず(学長にも直談判した)、研究も一段落ついたこともありいっそ就職しようと方向転換した。結果なんとか大手企業の設計開発職に内定を得る。

なので、このnoteは読み物として場当たり的なぽんこつを笑ってもらうためが70%、同じように理系で院中退を考えてる人に参考にしてもらいたい気持ちが20%くらい、高校生とかで進路が決まってない人に工学系の就職の有利さを伝えるのが10%くらいです。

本腰入れる前の就活?もどき

就活と名の付くものは、学部3年のインターンから始まります。ただ、私はこの時適当に大きそうな企業に手当たり次第送っていたので片端から落ちました。当然と言えば当然なんですが、この時はもう院進の意思が固まっていたのでそこまで凹みもせず拾われた1dayとかに行ってました。ただ、正直どこに行ったかすら覚えてないようなのばかりだったので行かなくてもよかったかな、とは思っています。あとは北海道→東京の交通費+食事が出る説明会に参加して遊んでたり、エントリーだけして黙殺したりなんかも日常茶飯事でした。行くつもりもない業種でも、一泊二日リゾートホテルに泊まれるらしいってことでインターンに行ったり。どうせ院進するし、今そんなやってどうするのって気持ちですね。調子こいてる自分殴りたい。
4年に上がっても、自己分析とかSPIとかもろくにやらず、研究室の同期が大手に決まっていくのを横目で見ながらふわふわと生きる。ただ、研究ってものが本当に自分に合ってなかったようで苦しさが募る中、卒論だけ書き上げたのちに一年ワーホリでの中座を計画する。なお、これはコロナ渦ともろ被りし結局一度も海外には出れず無為な半期の休学期間を経て復学しました。今となっては笑い話ですが、当時はそれは悩んだものです。

本腰を入れてから

2021年8月、学長と研究留学の是非について喧々諤々の議論を交わすものの、結局年内の派遣は不可能との結論に至る。

ちょうど同時期に学会発表も済ませ、指導教員との確執も深刻になってきてたタイミングだったのでじゃあ就職しよう!って方向にシフトします。中退するなら、学費の関係的にも9月末がデッドラインなので残るは一か月です。こんな時期に中退なんてマイナスポイントを背負ってできるのか……?とは思いつつ、とりあえず体当たりしていきましょう。

手始めにリクナビマイナビ系のナビサイト。私感ですが、規模が大きすぎてかなり無駄なアクションが多いです。三桁オファーなんてとても全部見れないし、自動送信なのか担当者が書いてくれたものなのか判別がつかないのが個人的に気持ち悪くて早々に辞めました。ただ、メリットとしてはこれらのサイトにプロフィールなど書いておけば提携で入力の手間が省けるのでそこはよかったです。あとOpen ESは有用です。

次にTech offer。有用です。もし正規の時期に卒業する人ならかなり心強いツールとなるのではないでしょうか。ただ、私のように、そもそも卒業時期がずれる人には少し使いづらいサービスかな、と思いました。順当な人間向け。Offer boxや他サービスなども試しましたが、結局有象無象感が強い印象です。

また、大学のキャリアサポートセンターにも相談しましたが、確かに求人票の数は多いものの、最後の就職セーフティネットといった形で技術職求人すら少なかったため早々に疎遠になりました。あとは、事務手続きにかなりの時間を要するので目的の9月中内定が難しいように思えたためです。

最終的に私が使ったのはLab base です。理系でないと難しいという側面はあるのですが、こちらは非常に質の高い印象を受けました。卒業時期を任意に設定できるのは私のような人間には非常に有難いですし、ほとんどの企業さんがzoomで一対一でお話ししてくれたので自分の立ち位置や考えなどを誤解なく伝えられたと思っています。ただし、相互マッチがないと会話できないのである程度プロフィールなどを充実させておく必要があるのかな、と思います。結果的に、私が内定を頂いた企業さんもこちらでお声掛けしていただきました。

幸いにも、スカウトメッセージ頂いてから一週間で内定が決まりました(9月で、企業側も内定式に向けてラストスパートをかけていたというタイミング的な僥倖にも恵まれたのかもしれませんが)。選考フローとしては、メッセージ頂いた翌日に人事の方とカジュアル面談→三日後までにSPIとエントリーシート(Open ES+志望理由とか希望部署とその理由とかだった気が)→二日後に最終面接→当日午後に内々定通知、っていうあっちもこっちも大急ぎなとんとん拍子で進んでいきました。ちなみにここだけの話、他も同時進行でとてもそんな時間はなかったので締め切り2時間前にビール飲みながら慌ててエントリーシート書きました。ただ、それでも難なく書けて通ったってことは実は本当にやりたかった仕事で潜在的に興味を持っていたのかな…と今になっては思います。運よくマッチングしたというか。また、他にもこのスピード感で進められる現場の裁量の大きさなども自分に合っていると思い、内定承諾書を書きました。

内定後

まずはじめに、他にも最終選考中の企業があったので選考辞退の連絡を入れていきました。これも対応が分かれるところで、お前のためにこんなに準備してたのに残念だと責めるような口調で理由を聞いてくる企業、中途で来たくなったらいつでも声かけてねまあ今でも大歓迎だったんだけどって惜しそうに伝えていただける企業、君は優秀だからその方がいいって活躍を祈ってくれる企業、など本当に様々で、なんというか……学びが大きかったです。何股も掛けてる人がついに一人と結婚する時ってこんな感じなんかな、って思いました。だってそんなに好いてくれてたと思わなかったし。君も僕以外に本命がいて、ぼくとのことは遊びなんだと思ってたし。ってな具合ですね(クズ)。

それから、内定が出たから正式に学校辞める旨を指導教員に伝え、研究室のボスにも挨拶し、就職担当の先生にも挨拶し、留学周りのいざこざも解消して、休学および退学届も提出して明日はいよいよ内定式です。

ここまで、長いようで短いような、精神的な負荷的には半年分くらいあったような気持ちです。普通の人が半年かけてやることを1か月に無理やり押し込めたんだからそりゃそうか。
幸か不幸か、入社までの半年はまたぽっかりと空白の時間が空いてしまったので、専門分野の知識や語学力を磨きつつ好きなことをして暮らそうと思います。


以上、私の就活体験記でした。大学院中退からということで、一般的な流れとは異なるところもあるかもしれませんが、同じような境遇の方には参考にしていただければ幸いです。


#就活体験記

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