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こうして私はバツイチに…⑥「落ち着いた生活」

はじめに

どうもふくすけ(@namiuchigiwade)です。

今回は「こうして私はバツイチに…」シリーズのパート6になる。

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この話しは妻の『不倫』をきっかけに離婚した私の実体験である。

この頃の私は、

「早く妻と落ち着いた生活をしたい」

の一心だった。

もうそれだけでよかった。

では続きをどうぞ。

妻がついに千葉に…!

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2009年8月3日。

この日ついに妻が来る…。

思えば2008年1月。

シホ(仮名)の両親に結婚を申し出でから1年と7ヶ月が経っていた。

結婚したのは2009年2月。

まさかここから半年も別居生活を送るとは思わなかったが、

ようやくここまで来た。

本当に長かった。

この日はお義母さんと2人で12時過ぎに東京駅に来る。

私は東京駅まで迎えに行き、

千葉の家まで一緒に帰る予定だ。

やっと始まる新婚生活。

楽しみ半分、不安半分と言ったところだった。

なんせ4月から単身赴任で会うのは5月の父の葬儀以来だ。

その間連絡はしていたが、

自分が既婚者である実感が全くと言っていいほどなかった。

思えば2年ほど前、

職場恋愛で付き合っていた頃はほぼ毎日会っていた。

そこから仕事や住む所など、

えらい環境が変わってしまった。

「大丈夫かなぁ」

環境が変わっても、

あの頃の大好きなシホ(仮名)のままでいてくれているのかふと心配になる自分がいた。

しかし、

妻は私のために仕事を辞めるし、

親元を離れ大阪と違い頼れる人がいなくなる。

それがわかってでも千葉に来てくれるのだ。

妻を信じるしかないし、

自分がしっかりしないといけない。

「よし!がんばるぞー!」

と意気込みいざ東京駅へ。

人混みが多かったが、

妻とお義母さんと無事合流できた。

2人とも笑顔で私の顔を見てくれた時はとても安心した。

「東京駅変わったなぁ。

めっちゃ人多いなぁ」

お義母さんが恥ずかしげもなく大声で感心していたが、

私は気にせずJR総武線へ向かった。

そこから乗り継いで無事千葉の家へ。

「へぇー。

ええとこやん。

今日からここで新生活が始まるな」

妻とお義母さんは喜びながら部屋に入り、

しばらくすると引っ越しの業者が荷物を運んで来た。

新居は2LDK。

単身赴任してからは一人暮らしだったため、

かなり広々としていたが、

妻の荷物や家具でちょうど良い広さになった。

妻も満足していた。

「今日から新生活楽しもうな」

「うん。がんばろうね」

ここからが本当のスタートだと実感した。

会えない期間が長くても、

私は妻を本当に愛していた。

幸せにしようと心から思った。

この時2009年8月。

離婚まであと6年と10ヶ月…。

それぞれの愛の形

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妻が来て3日目、

この日ついにお義母さんが大阪へ帰り、

この日から本当の2人暮らしが始まった。

大阪でしょっちゅう会っていた頃はもはや今は昔。

謎の緊張感があり若干ぎこちない会話になるが、

なんとか楽しく過ごせた。

しかし、

夜寝る時私に背を向けて泣いている時があった。

「やっぱり不安やんな。

ごめんな」

私はこの頃よく妻に謝っていた。

「ええの。

私こそごめんな。

環境に慣れてなくてどうしたらいいかわかんなくて」

妻も新生活に慣れようと必死だった。

ここに妻が今まで頼りにしていたお義母さんはいない。

私ががんばらなくては。

そう思った。

休みの日は家事や掃除もしつつ、

公園に行ったり大きなショッピングモールに出掛けたりと、

家で何もしない日がないようにしていた。

妻にも私と同じように千葉に慣れ、

良いとこだと思ってもらえるよう努力した。

「ふくすけ、今日もありがとうね」

妻にも少しずつ笑顔が見られるようになった。

結婚して離ればなれ、

紆余曲折してようやくたどり着いた夫婦生活。

お互い2人だけでの生活が初めてで、

会話もまだまだぎこちない時がある。

他人から見たら少しいびつに見えるかもしれないがこれで良いのだ。

これが2人の愛の形なのだ。

この形の中にいつか子供が入ってみんなで幸せになろう。

何度も思った。

この時2009年9月。

離婚まであと6年と9ヶ月…。

妻が働く…

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「なぁ、

私そろそろ働くわぁ」

妻が千葉に来て3ヶ月ほど経ち、

秋も深まり冬が近づく11月のある日、

妻が働く決心をした。

子供もおらず、

親もおらず、

友達もおらず、

「いつもどうやって過ごしてんのやろ…」

と、そろそろ不安になり始めていたところだった。

千葉で働いて友達が出来たら私としても嬉しいし、

親や大阪に依存することも減るだろう。

まさに願ったり叶ったりだった。

「ええよええよ!

1人でずっと家おってもしゃあないしなぁ。

んで、

どんな仕事すんの?」

「うーん。

夜はふくすけおるから家に居た方がええやろ?

だからまずは事務系で探すけど、

だめやったらまた介護やるかも…。

でも夜勤やりたくないからデイサービスとかかなぁ」

「なるほど。

すぐ決まるとええな」

とりあえず働こうとしているのが嬉しいし、

妻が自分のために夜を空けてくれるのは嬉しかった。

…。

それから1週間後、

「事務系全滅やって、

結局デイサービス受かったわ。

来週からがんばるな」

妻の就職先が決まった。

翌週からデイサービスで働くことになった。

「おめでとう!

今日は祝杯やな!!」

酒好きの妻と夜な夜な祝杯をあげた。

少しずつ、

少しずつ、

慣れていこうなシホ(仮名)…。

この日の酒はめちゃくちゃ美味しかった。

妻が就職するデイサービス…。

ここから数年後、

妻はここの職員と不倫をする…。

ー次回ー

妻「私もせっかく…」

ふくすけ「本当にごめん…」

この時2009年11月。

離婚まであと6年と7ヶ月…。

続く

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