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形になるってなんだろうね

こんばんは。私は発展途上国にサッカークラブを作る夢を持つ26歳です。

インドは、もう夏が終わりそう。夏が終わると言っても35度だけれども。
そんなくそ暑い中でも熱い毎日を送れているなと感じる。

題名にも書いた通り、形になるってなんだろう。と思う事が増えてきた。
なにか賞を得る事、銅像を建てられたり、誰かに認められたり。。。
様々な形で、世の中には、形になっているものが多い。

僕は、その形になる。事に囚われすぎているなと最近感じる。

あっという間に200日近くがインドに来て経ち、毎日刺激のある日々を送れている。

またサッカーでは、練習試合も他校と行えたり、また違う学校とも試合ができるようなコネクションが見つかりそうであったりと、少しずつではあるが、サッカークラブとして、少し始まっているのかなとも思っている。

そんな中、家のオーナーとも連絡を取ることもあり、こんな活動を子供たちとしているのだけれど、団地で正式に登録することは可能だろうかと、
聞いた。するとオーナーは素晴らしい事だから、次の会議の議題に出すといってくれた。

だけれど、少し生き急いでいて、焦った自分がいるなとも感じた。

思い出そう。半年前はこんな環境があるなんて、こんなにもたくさんの子供たちと出会えるなんて、そして僕の大好きなサッカーが子供たちとできるなんて思ってもいなかった。

そしてインドに来て学んだ一つ。今あるもので感じれる幸せ。多くを求めすぎない幸せ。そして今ある幸せを思う存分に感じる。
せっかく学んだことを忘れていた自分もいて、もっとゆっくりいこうよと、
自分に言い聞かせている。そして、なるようになる。
時にはなるようにしなければいけない時も、あるかもしれないけどね。

夢を掲げて、無理やりでも叶えようと、形にするって少し急いでいた。

形になるってなんだろうね。

昨日、サッカーを終えて帰っていた。
普段あまり自ら話さない内気な、自分の思いをなかなか、言葉にできないアビというかわいい少年が、帰り道、僕が一人になったタイミングで、珍しく、ちょこちょこっと寄ってきた。

すると、
ねえ、Nami、明日誕生日なんだ。10歳になるんだって言ってきてくれた。僕も、嬉しくておめでとう!ジュース買いに行こうよ!というと、いらない!それだけ伝えにきたって!じゃあね!って家に帰っていった。

インドの少年の中には、ガツガツこれ欲しいといってくる少年もいる。それもそれで可愛いけれど、中にはご両親の教えで他人から何かを買ってもらったり受け取ったりする事を一切しない少年もいる。

そんな誕生日の報告を聞けた僕は嬉しくて心が温かくなった。形になるってなんだろうって考えていたけれど、幸せだなと感じる瞬間や今の幸せを手放さず生きる事が一番大事なのかもしれない。
そして昨日の出来事は、僕の心に残る出来事だった。

と同時に誰かの記憶に、心に残る、そんな生き方ができたらいいな。
それも、形になる一つなのかもしれない。

生き急ぐな。今は十分幸せだ。楽しく一歩ずつ進んでいる。

藤本 七海人 / Namito Fujimoto

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