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これから鍼灸院など個人院を開業する方へ⑫そもそも開業するか、否か。

開業したいけれど。と考えている人は多いかもしれません。

私は、鍼灸学校2年生の頃から、ゆくゆくは開業、と思っていました。
それは、入っていた学会の先生に、
勤めでは、自分の思うような治療は出来ない。
勤めの患者さんは、○○院の患者さんであって、
なみささんの患者では、ない。

と言われたからです。

儲かるとか、やっていけるかより、自分の思うような治療がしたいと
思いました。

それでも、卒業してすぐの開業は、心配なので、
どこかに勤めて、経験を積みたいと思っていました。

そして、2年くらいで、開業したいなと。

思っていた事は、ほぼ、その通りになりました。

開業前は、病院のリハビリテーション科で鍼灸をしていました。

私のようなパートタイムを合わせると、20人以上の鍼灸師、柔道整復師がいました。

その中で、開業したいと言っているのは、パートタイムの方数名で、
正社員の方は、開業は考えていないようでした。

私は、もしそこの正社員になれるとしても、ならなかったと思います。
病院のリハビリテーションは、保険での治療になるので、
(鍼は、無料ですが、電気療法が保険適応です)
当時、1割の方は、110円でした。

もう10年以上、元気にほぼ毎日通われている方もいました。
そんな保険での施術に、疑問を抱くのは、自然な流れです。

開業のメリットは、自分の好きなようにできる事です。
治療方法、値段、営業時間、サービスなど、すべて自分の考えるままです。

デメリットは、患者がいないと収入がゼロ。
体調不良で休むと、収入がゼロ、
なおかつ、信用も落としかねません。

勤めは、拘束時間が、給与になり、有休休暇もあります。
パートタイムでも有休がありました。

どちらを選ぶかは、その方の考え方。ライフスタイル。
目的によって変わります。

私は、あのタイミングで開業して、本当にラッキーでした。
子供が、高校1年、中学1年、小学5年の時でした。
学校行事も、人に気兼ねなく休めるし、部活の試合など、土曜日も休みにできました。

そして、3年ほどしてから、土日も営業するようになり、代わりに、平日を休みにしてから、患者さんも増えました。

開業を迷われている方は、開業した方にお話を聞くのがおすすめです。

順風満帆にいっているようでも、意外と苦労されているかもしれませんし、
逆に、これなら、自分もやってみたいと思えるかもしれません。

経験者に聞く、これが一番です。


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