読書感想 『妻はサバイバー』永田豊隆著
話題だったので、読んでみました。
壮絶な介護記録、著者の執念とも思える治療に対する行動力など、
私だったら、これ、耐えれるか、本当に怖くなりました。
次がどうなるのか、気になって、一気に読ませるところは、
記者さんだからでしょうか?
著者の永田さんは、私とほぼ同じ年齢で、私の過去20年と比べると
大変な人生を歩まれてこられたと、思います。
レポートのように、精神科の患者さんが、身体科の病院で
受診を拒否されたり、差別を受けることがあることも、初めて知りました。
人は、知らないものを排除したい傾向にありますが、
このことは、障害者を区別したい日本の根深い問題でもあるように思いました。
あとがきで、奥さんが、この本を書いてほしいと、言ったという所は、感動しました。タイトルにもある、妻はサバイバーという言葉がぴったりだと思います。
知らない世界、知らない病気で苦しんでおられるご本人、ご家族の方、サポートのされている医師、臨床心理士、カウンセラー、たくさんの事を知ることができた貴重な体験を真摯に伝えていただいた事に、感謝します。
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