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お笑い考

 私はお笑いと時代劇、それに当時結構テレビで普通に流れてた海外のアニメやドラマ(名犬ラッシー、スパイダーマン、ワンダーウーマン、大草原の小さな家...)が大好きな子どもだった。
 でも敏感な性格故、人いじりや過剰な悪口は小さなストレスになっていた。お笑いでも言葉のキツい漫才や明らかに誰かをネタにして笑いを取る芸。いじられる人の笑顔に少しの戸惑いを見つけて胸が苦しくなる、そんな子どもだった。

 昨日大好きなM-1 2022を観て、今年は本当に久しぶり全部笑った。ウエストランドも好きだった。ただ、あれは大して毒舌でもなく、その様に見せるテクニックだと思った早口でまくしたて、特定の誰かを指している様で実は誰とも取れない誰かのことをちょっと意地悪くいう感じ。あれはあれで、私は「今風」かな?とも思った。

 怖かったのは、それを違う形で持ち上げた審査員たち。特に「窮屈な時代に...」って言葉には、うーん。。。人が傷つくことや偏見、差別を平気でやっていた時代は自由で良かったんだろうか。
 今懐かしの80年代、みたいな番組を子どもたちに見せたら、とても不快そうな顔。何気ないインタビュー一つとってもセクハラまがいの言葉を平気で投げて、若いアイドルの困った顔を見て喜ぶ司会者とか、人の容姿のことをネタにして笑う芸人とか。子どもの頃味わった気持ち悪さを思うと、今はずっと良い時代。あの時キューってなっていた私の心は今、あの時より自由だ。

 あの頃好きだったのは、お正月特番で観ていた堺すすむさんのギター芸かな。なんでかフラメンコ♪好きだったな。

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