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悩めるあなたへ

悩む人の傾向

 人の相談を受けることが多い。改まっての相談はそれなりに一緒にじっくり考える相談だけれど、日常のちょこちょこした会話やLINEなどでの相談は多くが「答えが自分の中にある」ものが多いという印象。

 ズバリ、ちょこちょこした悩みの多くは「本当は〜しなきゃいけないのに、全然できていない」「本来はこうあるべきじゃないのに、どうしても〜してしまう」というもの。それを聞くたびに「本当はしなきゃいけない、とか本来こうあるべき、とその人が思い込んでしまう理由はなんだろう」と考える。そして「空気だ」と思う。

「ガッツと根性で限界まで頑張れ」
「結果を出せ、君なら出来る」
「もっといけるはず」


 そんな一見励まし言葉に見える「誘導」「洗脳」で、私たちの頭はバグってる。霊感ない人が雰囲気だけで怖がる幽霊みたい。そこに実際ないものを「ある」と思い込んで怖がり、慄き、心が塞がる。幽霊ならいる可能性はあるけれど。タチが悪いのは、この「誘導」や「洗脳」は誰かが自分の利益のために仕掛けた罠であること。頑張った結果出た成果は搾取される。その構図は私たちが生まれた時からこの社会にあって。それに疑問を感じた人はこれまたタチが悪いことに「空気」によって排除される。

 おっと、話が逸れたけれど。結局そういうこと。自分でダメ人間だと思っている人が、実はちゃんと物事の本質を捉えているということはこの社会ではリアルだ。即ち、こうしなきゃいけない、ああしなきゃいけない、は知らない間に人から作られた悩みで、それはもう少し深く考えてみることで十分解決出来る。

 例えば自問してみることだ。「これ出来なかったら失格やん。。。え?でもそれ誰基準?」もちろん締め切りがあるものや必要な書類など実際リアルに終わらせる必要があるものもあるだろう。その答えは簡単。すればいい。でも例えば「自分は英語の先生なのに最近自分の英語の勉強が疎かだ」とか「休日に常備菜を作っておけば楽だってテレビで言ってたけど、それができていない」とか「毎日これをするって決めていたのにしていない」その類のものは、よくよく考えたら緊急性は低いはず。「したかったけどしていない」または「した方が良いとわかっているのにできていない」。
これはそのまま放置でOK。問題はむやみに自分を追い込む自分自身。

悩みを減らすテクニック

 経験者の私が言うのだから間違いない。「英語の先生だから自分も英語を勉強しなくちゃ」と思っていた頃は、いくらやっても続かない。どんな方法もすぐに飽きたり止まったり。結局目的が曖昧な脅迫観念だから、モチベーションとしては弱い。
 最高のモチベーションは自分が楽しくあること。ある時ふっとやってきた「英語やってみたい。楽しそう」の波に乗ってみたら、めちゃくちゃ楽しくて続く。私自身今まで「やらなきゃ」と思っていた時には全然続かなかった英語学習が楽しくてたまらなくなってきた。どんなに忙しくても毎週なんとか時間を捻出して英語を学ぶことに充てる。

 そして大きな違いは、義務的にしている時はわからない単語があると「英語の先生なのに知らない単語があった。。。」とネガティブな気持ちになっていたのが、今は「わ!新しい単語発見!昨日よりまた一つ知識が増えた♪嬉しい♪」とスーパーポジティブ。同じ出来事でも捉え方が変わるのだ。

 だから、「した方が良いけどできない」は、まだそこまで自分が準備出来ていないし、「したかったけどしていない」は、まだ自分の中の優先順位が低いのだ。「したいことは何がなんでもする」そんな自分を信じて待つのが一番良い。でもタイミングなんてすぐにはわからないから、やってみるのも良いと思う。ただ、それが自分にとってネガティブに響く様なら一旦離れるのがベスト。これはわかりやすい目印。
自分の気持ちを今まで無意識に無視してきた人は、まず自分の声に耳をすませよう。そして嫌なら一旦離れる。幸せを感じるなら続ける。

 根性教育の中では自分の声を聞いた人たちがハブられる。だから自分よりも命令やタスクに忠実に生きる様に育てられてきた。そう、誰かの利益のために。
 悲しいことだけどその教育の先に、自分が壊れるまで自分の声に気づかない大人が今たくさんいて問題になっている。だから。。。

 辛い人は一刻も早く立ち止まって。自分の声に耳を傾けてみよう。
そして自分を追い込む環境から逃れる時間を作ったり、癒されるものや人と触れる時間を大切にしよう。落ち着いたら、自分が自分に課しているタスクを本当に自分にとって今必要なのかどうか、自分の心に聞きながら整理してみよう。



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