ゲーミフィケーション(ある英語教室の話)
子どもの頃通っていた英語教室では、毎回最後にBINGOをしていた。毎回同じゲームなんだけど、それが本当に楽しみでそのために英語に通っていた様なところもある。
その思い出がふんわり私の中に残ってるからか、自分で英語教室をする時は絶対に最後に楽しいことをして終わろう♪と決めていた。ゲームを使うとなると、とても奥深い。なんならテキスト要らずでゲームだけで英語できんじゃない?ってくらい、ゲームの力は偉大だ。
手探りと、自分の思い出、それに同じ志を持つ英語の先生先輩のアイデアシェア...で築き上げてきた私の教室にはゲームがたくさんある。
「豆つかみ」ゲームは、形の名前と数字を学べる。みんなお箸に必死になるけど、実は同時進行ですごいことをしているのだ。
どの形を何点にする?から自分たちで決めるから、クリエイティブ。自分でトライしてみて「これ難しいから高得点!これ簡単だから1点!」なんて全員で話し合いが始まる。気がつけば英語で足し算してる。
不思議な絵がついたゲームは、自分の引いたカードに英語でタイトルをつけ、回収してどのタイトルがどのカードにつけられたものかをみんなで当てる。英語のタイトルがわかりやすい人、詩的な表現をする人、いろいろでこれまた感性が素晴らしい。英語を聞いて想像するのも面白い。
インサイダーは高学年にめちゃくちゃ人気。人狼ゲーム的要素が面白い。手元にあるのは日本語のゲームだけど、マスターに質問するのは英語。いつの間にか聞き方上手になってる〜!人に質問するのも大事な力。それを楽しみながら身につけられるの、最高。
ゲーミフィケーションとは、「ゲーム要素をゲーム以外に取り入れる」ということ。英語を勉強として捉えるも良いけど、こうして楽しい気持ちで咄嗟に言葉を発する機会をゲームで擬似体験するのも、かなり有効。
ゲームのルールに子どもたちを合わせていくと、子どもをどこかで否定しなければいけなくなる。そうじゃなくて、目の前の子どもたちが楽しめる様にルールを一緒に作っていく、ってのが一番大事なこと。
「こうしなさい」っていうより「どうしたらいいと思う?」って尋ねた方が、子どもたちも喜んでアイデア分けてくれる。それもとびきりのアイデア。それ自体がゲームみたいに楽しいんだよね。