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Camblyで世界の旅⑦トルコの方に囲まれて

 トルコは時差が6時間。私が1日の終わりにCamblyでおしゃべりしようと思う頃、トルコは仕事終わりだからかどうなのか、トルコの方とクラスでご一緒する機会が多い。そんなこんなでトルコの方とご一緒の2回分のお話。

トルコの美味しいものは

 料理のカテゴリを選んで取ったレッスンは、3人の生徒の内私以外の2名はトルコの方々。トルコの方と話すと面白いのは、アジアとヨーロッパの間にあるけど比較的ヨーロッパの話が多く出ること。住んでいる場所でこんなに違うのか、と改めて世界の広さを感じる。
 
 ストリートフードの話になった時に、一人は「ドイツで食べたトルコ料理が美味しかった」と言い、もう一人は「え?ドイツ全然美味しくなかった。オランダのが美味しいよ」と私からは随分遠い場所の話をしていて面白かった。私は「韓国のストリートフード、美味しくておすすめだよ」と話したけれど、二人ともポカンとしていた。自分の国だけじゃなくて、身近な国が違うって面白い。

 トルコの美味しい食べ物の名前を教えてもらったので、いつか食べてみたい。世界三大料理の一つと言われるトルコ料理。興味津々だ。

トルコの音楽事情

 その翌週は音楽がメイントピックのクラスに入った。トルコの方と私二人の授業。トルコ訛りの英語にも慣れてきた。音楽というので、私はエド・シーランとか昔ならレッドツェッペリンとかビートルズとか出てくるのかな、と想っていたらオペラが好きという先生とミュージカルが好きなトルコの方とロックとK-popが好きな私、というなんともいえず好みがすれ違い気味なクラスだった。

 でもその中でも先生は「日本ではチケットいくらぐらい?」など絶妙な質問でなんとか好みの溝を埋めようとしてくれている。ただK-popのコンサートチケットとオペラとでは違うし、ミュージカルもまた違うだろうから、なんとなく終始すれ違い気味な会話にはなっていた。

 息子がミュージシャンなんだ、と話していたら「日本は学歴社会なんでしょ。息子さんの夢を応援するのは大変じゃないのか。」と尋ねられた。
 実はこの話題はどのクラスでも出てくる。中国・日本・韓国は学歴社会が加熱していて本当に大変だ、という認識が世界にあるというのが嫌と言うほどわかる。大抵の人は「記事で読んだんだけどさ」と言う。若者の自殺率が高いことも聞かれたりする。世界中で日本に関するいろいろな記事が読まれている。"Cool Japan"だけじゃない。なんとも言えない気持ちになる。

 私自身教育業界にいてその加熱ぶりも知っているから、事実を認めた上で私自身はそこから降りている、という話をすると、それもまた興味を持たれる。
 トルコの方が私に尋ねた "Are you proud of him?"(直訳:息子を誇りに思うか)という言葉は日本では聞かれることがない言葉で、とても嬉しかった。即答でYes.と答えた。そして I'm a big fan of him.(彼の大ファンなの)とも。

 音楽の話からなんとなく生き方の話になり、先生も内心ホッとした様に見えたけど。私も楽しかった。日本では息子がミュージシャンなんて、「大変ね」とか「よく許したね」とか言われることが多いけど。息子であれ他人であれ、人それぞれの生き方を尊重するって世界標準なんだと思うし、そうであって欲しい。

 生き方に悩む人は、本当に視野を広く持って欲しいと祈る。英語はそのツールに十分なり得るから、私はやっぱり英語講師をやめられない。


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