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映画完成-劇場の歴史編-

映画「エンターテイナー」が完成した。
試写会や地域でのトーク会などいくつか経てきたがこの間に様々な作業を終えてきた。なんとも説明抜きだが、今日までの活動や展開はまた別カテゴリーにて紹介していくつもりだ。楽しみにしていてほしい。

ここは島根県西のはじっこ津和野町。その津和野町のさらに西のはじっこ、「木部地区」という所だ。かつて我が家の敷地に実存した劇場跡地と廃校を使用。町民も参加して頂きこの地域を舞台にした映画が完成したというわけです。

さて、その「劇場」とやら、実は元々我が家の敷地にはなかった。では元々の場所はどこだったのか?その紐を解いていくことで木部地区や津和野の歴史を掘り下げることになる。その場所とは「笹ヶ谷鉱山」だ。

「笹ヶ谷鉱山」を象徴する煙突。
劇場もここに存在していた。
鉱山エリアのまさに麓にインフラされていた住宅や町並み。
今は煙突はもちろん町並みは何も残されていない。
しかし現存している坑道がある。

その昔、ここの地域は鉱山町として隆盛を極めた。人口は多いがなにせテレビのない時代。そこで台頭してくるのは映画と芝居だ。「生」で観劇できる劇場が在ったのだ。その名は「長野会館」。興行日ともなれば集まる町民でごった返す時代だったのだ。まさに最高の娯楽だったろう。

鉱夫や従事者たち。

時代は移り変わり山は閉山。しかしながら時は高度経済成長期。鉱山業は斜陽となったが人口は多く田舎町は変わらず賑わっていた。「娯楽」は残そうという事で劇場だけは移築された。その移築先が数キロ山を下りた我が家の敷地になったという事だ。

1960年代まで運営されていた劇場「長野劇場」。二階観劇席や花道が在ったという。元々はここより数キロ先の笹ヶ谷鉱山の町中に在ったが閉山後我が家の敷地へ移築された。興行日は人であふれ返り当時はまさに最高の娯楽であった。


さらに時代は過疎化の一途をたどる。田舎町での文化芸術の体感は乏しくなりそこで育つ現代の子供たちにはどのような影響を及ぼすのだろうか。
歴史の変遷や我が家に劇場が在った事から着想を広げ僕は映画製作に踏み切った、というのがスタートのあらましである。

我が家の廃納屋を実在した劇場に模造。
元劇場の一つ隣の建物にあたる。(上)写真参照。

文化繁栄の歴史を慈しみつつも憂えし田舎町の栄枯盛衰を背景に痛快ムービーを製作。 刺激は芸術心への芽吹きとなるか、エンターテイメントとは、を問う夏の一ページ。

主役の文くんと劇場のシーンを撮影中。


さて、近況となるが今作「エンターテイナー」が第31回しまね映画祭に選出頂きました。誠に嬉しい限りだ。
そしてこの日は近年、島根県で製作された素晴らしき作品と共に上映される。


また、僕にとっては思うに特筆すべき点がある。
本映画祭選出作品群の中には島根県出身の製作者や俳優、クリエイターもいるとの事。今日、荒波の時代の中でも我々のような文化芸術を繋ごうとする志を持った者たちが日々、文化創作し、時に島根県をロケ地としつつ活躍しているという事だ。
それは、この映画の主旨やストーリーと掛け合わされていて、文芸促進に向け嬉しい「未来」を創造させる。そう、キーワードは「ワクワク」なのだから。

映画「エンターテイナー」
どうぞよろしくお見知りおき下さい。

11/12(土)第31回しまね映画祭
島根県民会館 中ホール
島根県松江市殿町158

映画「エンターテイナー」の上映は17時より。


島根県民会館 INFO.

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