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成功への道は「没頭」にアリ

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『夢中』になる

『夢中力』では「情報」「ブランド」「常識」「信用」「働く」「カネ」「時間」「生き方」「選択」と多岐に渡って、自分の道に没頭してきた、堀江貴文さんと野村克也さんの考え方が紹介されています。

今を生きる子ども達は、「ハマっていることは?」「好きなことは?」と聞いても首をかしげます。私が子どもの頃は日が暮れても、ボールが見える限りずっと野球をしたり、ドラゴンボールを見て戦いごっこに明け暮れたりと何かしらに「ハマる」経験がありました。しかし、今の子たちは事情が違うようです。何かに没頭する時間がありません。

学校ではやらなければいけないことに追われ、家庭でも習い事に大忙しです。夢中になって時間を忘れるという感覚よりも、やることに追われ時間が過ぎるといった感じでしょうか。

キャリア教育✖️夢中力

キャリア教育では、子どもが伸ばしておくべき力が明示されていて、その中に「自己理解・自己管理能力」というものがあります。ざっくり説明すると、自分の良さを理解し、自分の役割を理解し、自分を律したり、自主的に行動したりできる力のことです。

夢中になる経験があると、この力が付きやすくなります。ハマったもので自分のことが分析でき、自ら行動する力も付いていきます。私は、野球にハマったことで、友達と一緒に行動する楽しさを知り、人数が少なくてもルールを変えながらみんなで楽しめる方法を探っていきました。

学校で求められるキャリア教育でも何かに没頭し活動できる経験ができないか考えています。運動会などの行事はそれが最も実現しそうです。競う場面では友達と作戦を練り、練習します。表現をする場面では、どうしたらより美しく見えるかを考え、自分たちで練習方法を考え練習します。

各教科の学習でもできる気がします。全員で解決すべき問題を考え、自分に合った方法で解決していきます。文章にまとめることが得意なら、解決の道筋を文章でまとめていきます。図解が得意、ICT機器の操作が得意、話すことが得意、得意なことは人それぞれです。それが大切で、そうやって授業に臨むから主体的に活躍できるのだと思います。みんなで同じ授業を同じ方法で受けるのは受け身になってしまい、こなすだけの時間となってしまいます。

人は勝手に育つ。少し背中を押してあげればいい。

この本の終盤に書かれている言葉です。子どもを相手にしている学校現場ですので、全て子どもに任せることは難しいかもしれません。しかし、全てを制御してしまうと子どもの貴重な力を奪いかねません。

子どもの良さに気付かせ、その生かし方を伝えてあげる。背中を少し押す感覚で子どもと接するのが良いのかなと感じました。


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