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それ、親が子に甘えてます

幼い子どもに親の方が甘えている事は、よくあります。

そして、
親には、その自覚がありません。
子どもは、その事を知りません。

どの様な状態かというと、
子どもに我慢をさせ、親の感情を優先する時です。

幼い子どもが、はしゃぎたいとします。

親は大人しくすることを望んでいます。

子どもは親の顔色を伺って、自分のはしゃぎたい気持ちを捨てて、親が望む大人しい子になってみせます。

幼児期は、親が子どもの感情に気を配り、汲み取ってあげるべき時期です。

少なくとも、湧き上がる素直な感情を、子どもが表現することを妨げてはならないのです。

インドには「三歳までは王様の様に育てる」という言葉があります。
我が国にも「三歳までは神の子」という言葉があります。

まさに、その通りだと思うのです。

三歳までの、柔らかくて真っ白な心は、大切に扱わなくてはなりません。

その時期、親から肯定的に受け入れられることで、その子の心には、
「自分には価値がある」という感覚が育ちます。
自分に対する「安心感」です。

この「安心感」は、この子が生きる上での大切な基礎です。

この時期に子どもが、親の顔色を伺い、親の感情を優先することは、

子どもが親の感情を汲み取ってあげている、この子が親の感情的な面倒を見ている、ということです。

つまり、
親子の役割が逆転しています。

大人相手だったら求めない様なことを、子どもに強いてはいないでしょうか。

その時点で親が子に甘えているのです。


三歳までは、
「あなたは、尊重される存在」ということを親が教えてあげる時期なのです。

三歳の幼児は、まだ心の中に【自分】が育っていません。

【自分】が育っていないということは、自分と他者を分ける感情の境界線も曖昧です。


この時期、親がこの子に贈るべきメッセージは、

「キミにはまだ、しっかりとした【自分】というフレームは無いけれど、必ずここにフレームが出来るんだからね」

その子の存在を、

その子の感情を、

尊重して欲しく思うのです。


読んで頂いてありがとうございます。
感謝致します。


伴走者ノゾム





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