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汗だらだらでアーメン

私は今夏、手持ち扇風機を買った。
昨年までは、綾小路きみまろよろしく常に扇子を持ち歩いていた。アナログからデジタルへ。狩りから稲作へ。初の小型扇風機にドキドキ。

扇子のデメリットは手を動かさなければいけないところだ。暑い日には地味に体力を使う。腕も疲れる。手を止めたらむわ~んとした空気に襲われるので、「止まるんじゃねえぞ…」と自分の脳みそが語りかけてくる。
しかしメリットとしては、肌の広範囲に風を送ることができることが挙げられる。扇子の形状からして、一仰ぎすれば首・顔まで風を感じることができる。

かたや手持ち扇風機の一番のメリットは、わざわざ手を動かさずとも風を肌に送ることができることだ。風圧も変え放題。腕を酷使する必要もない。
しかしデメリットは、広範囲をカバーすることができないということだ。顔と首を同時に冷やすことはできない。手持ち扇風機はそこまで大きくないからだ。

なのでこのデメリットをカバーするべく、私は首、顔、頭と縦横無尽に扇風機を当てていた。それこそスプレー型の日焼け止めを顔全体に振りかけるようなイメージで、手持ち扇風機を購入した当初は"大地と呼吸あわせ~♪"と言いながら風を感じていた。

ところが、最近気づいたことがある。
いつの間にか私の縦横無尽癖が消え、以下①~④のような風の当て方に変化していたのだ。


なんとも見事なナチュラルアーメンである(正式に言えば最後の合掌が足りていないが)。
私は日々の通勤でこの扇風機を使っているので、毎日何度も、超祈っている人ということになる。

"あれ、私……アーメンしてない?"
と数週間前に気づいた時から、変に意識してしまって、最近は広範囲に風を当てることができていない。
鈍感でいることこそ、幸せに生きる秘訣というのはこのことである。

ちなみに、私が使っている持ち歩き扇風機はこちら
ニトリ、万歳!


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