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可愛げな、ひねくれ #05 読書

雨が降ったので本を読むことにした。紙の本はやっぱりいい。これは、僕の勝手な憶測だけど電子書籍が普及しても、本というものは、無くならないと思うし、なくなってほしくない。本を取った時の質感や重量感、開いたり閉じたりといったものは、とても立体的なもので、画面をなぞるような平面的な体験ではあり得ないからだ。紙の本は文字に自分から没入しに行けるけど、光った画面は文字以外の刺激が強い。だから、なんだかんだ紙の本が好きなのだと思う。

この本は、渋谷のおしゃれな本屋(兼編集室)といえば、まああそこだろう、と思いつく例の本屋で、ふらふらといい本ないかなあと探していた時に、台の上に陳列している大きな本と本の隙間に、まるで、再開発地区のビルとビルの間に取り残されている小さな雑居ビルのように、ちょこんとあって、なんだか可愛げがあった。古紙のテクスチャーが綺麗で、小ささの割に値段はまあまあ張るなあと思ったけど、えええい、一期一会だと思って持って帰りました。(←この表現にはちょっと語弊があるなあ、ちゃんと買ったよ!)

タイトルは「わたしを空腹にしないほうがいい」くどうれいん著


見てよ、このいい感じのテクスチャー!

調べたらamazonでは取り扱ってない。バーコードとかもついていない本なので一般に市販されている感じではないのかもしれないです。憶測ですが。

この本は、さっくり言えば、作者が好きだという料理がさりげなく絡められながら日々の出来事が日記のように毎日描写され、それに加えて、冒頭に自由律短歌が供えられている本である。毎日書くなんてすごいなあ。。

あんまりネタバレしたくないから、感想は薄めに。

この本は、なんだか、日常でふいに自分の面に出てくる突然の感情を、保存しているように思う。

オクラの話してたのに、突然、星型が好きと言ってみていたり。

しかも、ちょっと素直でないところに人間味を感じる。

そんな感じがとても良いです。

突然出てくる、これ大好き、みたいな感情は自分で出していないのに、勝手に反射的に出てくる。それって、どこから出てきているのだろうね?

そんな感情がとても好きです。

最近、どうもこう合理的に考えても合理的に処理できない自分にいらついておりましたが、そんな感情が整理できない自分も受け入れていいのかなあと思ったりしました。

堅苦しくない書物が、何かを豊かにしてくれるのかもしれない。

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そう言えばamazonは、ある作家が自分のホームページで本を売りたいことから始まったとか聞いたことある。そこでデジタルにならなかったということは、紙の本ってやっぱり価値があるんだな。。とか思ったり。

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p.s.今週末は雨天でしたが、来週は晴れたら遠くに出ます。そのことを書ければ。本当は今週も自分の体験を書きたかったなーと書きながら思いました。ちょっと反省、乞うご期待。

週1note、皆様と 更新中です。主催者さん主催のキャンプが雨天で無くなったのがとても惜しいです。








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