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女性が起業するということ

 この春からフリーランス(個人事業主)となり、役所や銀行などへ手続きに行ったりしているが、いつも話が通じないくだりがある。
「自営業を始めたので······」
「は?」
 このおばちゃん、何言ってるの? という感じで聞き返される。女性が1人で事業を始めたと言っても、いまいち意味がわからないらしい。
 ここが田舎だからだろうか? 男性だったらすぐに信じてもらえるのだろうか?
 もうこの反応には、だんだん慣れてきたが。

 私が独立したと言っても、一般の人は、主婦のお小遣い稼ぎ程度だと思うらしい。家事育児の合間に、趣味の延長で、前にいた会社のお手伝いなどを、ちょこちょことやっているだけだと。

 ······ちょっと叫んでいいですか?

ナメんなよ!

 ああ、実際はナメられているんだから、しょうがない。世間一般の考えとは、そういうもんであるらしい、と最近やっと気がついてきた。

 そういえば、退職する時も、
「独立したいので」
と言っても理解してもらえなかったが
「育児に専念したいので」
と言うとすぐに納得してもらえた。

 こうなったらもう開きなおって、そういう体(テイ)で通してもいいかもしれない。
「主婦のお小遣い稼ぎですのよ。
 おほほほほっ」
(上品なマダムにもなりきれないな······)

 そして、そうこうしているうちに

見返してやる!


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