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助産大学院受験におすすめな参考書(専門科目編)

 助産の院試対策の参考書はありませんよね?私が助産の大学院試験勉強に取りかかる時、教科書から勉強しなければならず苦労しました。ウィメンズの教科書はいろいろありますが、物によって書き方も、内容も異なることも…。「あの教科書にはNIPTについて詳しく載っていたけどこっちには詳しく書かれていない!」とか。院試対策のために私は参考書を10冊以上使いました。なので本日は教科書の特徴について説明+私の独断でレビューしていきます♪


①医学書院 母性看護学概論(おすすめ度★★★★☆)

~良いところ~
 国試レベルの基礎の部分だけでなく、院試で出てきそうな細かい部分も丁寧に記載されています。この一冊があれば母性看護分野を網羅できます。私の外部大学院入試をした友人はこの教科書一つで受験対策をしたと話していました。
~悪いところ~
 要点を端的にまとめて記載していません。文章で細かく詳細に書いてあるので、覚えるべき箇所を探すのに時間がかかりました。短期間で一気に覚えたい人には向かないかもです。
~こういう人におすすめ~
・しっかりまとまっている教科書を一冊持っておきたい人
・試験に向けて時間がたっぷりある人(試験まで最低5~6か月以上ある)

②南江堂 母性看護Ⅰ概論・ライフサイクル~生涯を通じた性と生殖の健康を支える~(おすすめ度★★★☆☆)

~良いところ~
 要点をまとめて記載してくれてあるので探しやすく覚えやすいです。若年妊婦や双胎妊婦、高齢妊婦、外国人妊産婦など対象者の特性を踏まえたケアの例が記載されているので過去問でケアの記述を考えるときの参考になりました。
~悪いところ~
 助産学生レベルの問題を出す大学院では、この教科書一冊では物足りないかもしれないです。+αの情報は少ないです。(胎位胎向は書いてあるが分類に関しての説明はない等)
 知りたい内容が色んな所に記載されており、色んなページから知りたい事柄を見つけてまとめる必要がありました。
~こういう人におすすめ~
・要点が一目で見てわかるものが欲しい
・ケアについて具体的に書いてあるものが欲しい

③医歯薬出版株式会社 母性看護学II 周産期各論第二版 質の高い周産期ケアを追求するアセスメントスキルの習得(★★★★★)

~良いところ~
 要点がまとまっていて分かりやすく、助産学生レベルの知識も少し入っておりこれ一冊があれば大丈夫です。ケアに関してもかなり具体的に乗っています。私はこの教科書をおすすめしたいです。
 アセスメントの視点についてまとめているページもあり、助産学生になってからもかなり使えます。
~悪いところ~
 これはかなりおすすめで悪いところはあまりないです。
~こういう人におすすめ~
・しっかりまとまっている教科書を一冊持っておきたい人
・助産学生レベルの問題を出す大学院を受ける人
・ケアについて具体的に書いてある教科書が欲しい人
・助産学生になってからも教科書を使いたい人

④メディックメディア 病気がみえる vol.10 産科(★★★☆☆)

~良いところ~
 医療者全般が使用できるような本となっているため、疾患や機序に強いです。教科書には載っていない疾患や機序なども分かりやすく載っています。レビューブックやQBを出版している会社なのでレビューブック・QBを使って勉強している場合は分かりやすい。個人的に回旋の説明がどの参考書よりも分かりやすいです。ぜひ図書館などで見てみてください。
~悪いところ~
 ケアの説明が少ないです
~こういう人におすすめ~
・レビューブックやQBと一緒に使いたい
・分娩の際の回旋や機序、妊娠・出産・産褥の異常について学びたい

⑤メディックメディア レビューブック(★★★☆☆)

~良いところ~
 大学院入試勉強の初めの一冊におすすめです。基礎知識のインプットにおすすめです。大学院入試の基礎知識を網羅できます。またわからない部分をより詳しく調べたいときは、病気がみえるの該当ページの記載があり、効率的に勉強できます。
~悪いところ~
 助産学生レベルの問題を出してくる大学院では、レビューブックだけではたりない可能性があります。
~こういう人におすすめ~
・大学院入試勉強を始めたいけどどれから始めたらいいかわからない人
・基礎知識がない人
・看護国家試験の勉強もかねて一緒にやりたい人
・国家試験レベルの問題を出す大学院を受ける人

⑥メディックメディア QB Select必修+QB(一般問題)(★★★☆☆)

~良いところ~
 基礎知識のアウトプットにおすすめです。大学院入試の基礎知識を網羅できます。レビューブックや病気がみえると一緒に使うと効率的に勉強できると思います。また状況設定問題の選択肢の部分を隠し、問題文だけを読んでこの人にはどういうケアをしたらいいか考えることもできます。なので、問題でケアの記述を求める大学院を受験する方にもおすすめです。
※QBに限らず看護国家試験の問題であればなんでもいいと思います。
~悪いところ~
 基礎知識なので助産学生レベルの内容は記載されていません。+αの知識を求める場合は足りないかもしれないです。
~こういう人におすすめ~
・大学院入試勉強を始めたいけどどれから始めたらいいかわからない人
・基礎知識がない人
・看護国家試験の勉強もかねて一緒にやりたい人
・国家試験レベルの問題を出す大学院を受ける人
・過去問などをすべてやり終えてしまい他にアウトプットしたい人
・ケアの記述などを求められる大学院を受ける人

⑦ぺリネイタルケア(★★☆☆☆)

~良いところ~
 助産師向けの雑誌なので知識だけでなく助産師に求められるケアについて細かく書いてあります。助産学生レベルの問題を出す大学院やケアの記述問題を出す大学院の場合はおすすめです。メディカルオンラインというサイトを通して電子書籍でも読むことができます。大学がメディカルオンラインと契約している場合は無料で読むことができます(一部は読めない)。
~悪いところ~
 ケアは細かく載っているが、助産師用なので基本的な看護学生に求められるような知識は看護学生用の教科書と比べると少ない。メディカルオンラインでは増刊号などは一部掲載されていません。図書館にあれば借りてみてください。
~こういう人におすすめ~
・助産学生レベルの問題を出す大学院を受ける人
・ケアの記述の問題を出す大学院を受ける人
・院試対策のしあげに取りかかっており余力がある人

おまけ:メディックメディア 看護師・看護学生のためのなぜ?どうして?8女性生殖器/母性看護学 (★★★★★)

~良いところ~
 ストーリー形式で学ぶことができ、楽しみながら基礎知識を頭に入れられます。私はご飯を食べているときにこの本を開いて読んでいました。この本を1周しただけでかなり頭に知識が入りました。
 電車に乗っている時間だけ、食事をとっている時だけなど時間を限定して使ってみるといいかもしれないです♪またメディックメディア社のため病気がみえるやレビューブック、QBなどと一緒に使っている方はより頭に入りやすいです。
~悪いところ~
 助産学生レベルの問題は記載されていないです。基本的に悪いところはなく、基礎を身につけたい方はぜひこの一冊をスキマ時間に利用してみてください。
~こんな人におすすめ~
・何から勉強したらいいかわからない人
・基礎知識を頭に早く叩き込む必要がある人
・ストーリー形式だと頭に入りやすい人
・スキマ時間を有効活用したい人

いかがでしたか。長文になってしまいました。すみません🙇
いろいろ教科書や参考書を図書館などで比較して自分に合ったものを使ってみてくださいね。

専門科目の勉強法についても紹介しています。ぜひご覧ください♪


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