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22,12,10。1976年のアントニオ猪木。

昨夜は土曜の夜という事も有って布団に入ってからのkindle読書に精を出して夜更かしが捗ってしまい、朝目が覚めたら昼近くでした。

平日夜は布団に入るタイミングをマジで眠くなり始めた時としている為、数ページでkindle君を閉じてしまうのですが、翌朝の事を考えずに済む昨夜は
購入以来自分にしてはゆっくり目のペースで読み続けていた柳澤健著「1976年のアントニオ猪木」を読了。

「1984年のUWF」で作者の柳澤健氏を知って以来「2000年の桜庭和志」に続いて3冊目となる氏のプロレス本読破ですがいずれもページ数多めな割にすらすらと読み進める事が出来る内容です。相変わらず「一部の登場レスラーに対するリスペクトの無いバッサリ感」こそ気になるものの、氏の著作は安牌のプロレス本と言う印象に変わりありません。

今回の「1976年の~」も寝る前の本としていた為一気に読了する事こそありませんでしたが、途中でダレる事無く最後まで楽しめる一冊でした。

1976年以降に行われた「vsルスカ戦」「vsアリ戦」「vsパク・ソンナン戦」「vsアクラム・ペールワン戦」という所謂純プロレスの範疇に入らない4試合について深堀した内容ですが、古参のファンとして特に新しく目にする新事実等こそないものの丁寧に描かれたサイドストーリー(特にパク・ソンナンの項における韓国の復興~近代化と現地プロレスの関わりは成程でした)も有って読みごたえは十分。

アントニオ猪木と言うレスラーを子供の頃から見て来た古参ファンゆえ猪木が善人であるとはこれっぽっちも思っていないのですが、拗らせたファンゆえ「他の人間に悪口を言われるとイラっとする」気質から氏の「悪く書く時のバッサリ感」が多少鼻につくものの「1984年のUWF」の時の前田に対する余りに酷い書きっぷりに比べるとだいぶマシな気もします(笑)

発表順としては逆読みとなる順番で読破している氏のプロレス本ですが今まで購読した作品に差が感じられないクオリティの高さに、まだ数冊未読の本がある他のプロレス本も読んでみる気にさせられる一冊なのでありました。

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