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20,05,21。家庭用ゲームの思い出⑱

プレイヤーが行動しない限り敵も行動しない。

故にトルネコの大冒険では「予想外のトラブルからの即死」という事態はそう滅多には起きません。時間をかけてレベルを上げつつ歴戦の武器&防具で身を包んだトルネコが思わぬ敗北によって身ぐるみはがれて外に放り出される事態はほぼ一手先を読み損ねたプレイヤーの悪手が原因です。

繰り返し潜り続けるうちに自然と「潜る際の基本セット」が確立されていく事で簡単にダンジョンに散る事は少なくなっていきますし、窮地に追い込まれてもリレミトの巻物さえあれば一発で地上に戻れるのですが、欲と慢心からつい目の前の敵を殴ってしまう等の悪手を打ってコントローラーを持ったまましばし茫然という事が何度もありました。

自分の場合、そんな事態となる原因はほぼ「モンスターハウス」でした。

モンスターハウスとは文字通り部屋でそれなりの数の敵モンスターが待機しているいわゆる部屋全体が罠な状態です。部屋で待機している連中はこちらから行動を仕掛けない限り動きません。

目視やレミーラの巻物でモンスターハウスの存在に気が付いたなら「君子危うきに近寄らず」でスルーする事も出来るのですが欲という名の内なる敵がそれを良しとしません。

モンスターハウスには敵が満ちていますがアイテムも満ちていたのです。

首尾よく敵をすべて倒せたなら床に転がる多くのアイテムは俺の物。
そんな欲と意地汚さが思わぬ窮地を呼び込みうっかり死を誘発します。

また「プレイ毎にダンジョンを自動作成」する機能は思わぬ事態を招く事があります。

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お借りしてきた画像をご覧いただければ一目瞭然「階段降りたらその階全体が大きなモンスターハウス」状態です(笑)

他にも「落とし穴で落ちた先がモンスターハウス」や「階段降りたら比較的狭いモンスターハウスで既に四方が敵と隣接中」などもありました。

いずれの事態もよほどタイミングが悪くない限り手持ちのアイテムや冷静な行動で敗北は回避出来るのですが、床に散らばる多くのアイテムや手っ取り早いレベルUPの誘惑が正常な判断力を惑わせます。

そんなモンスターハウスをはじめとする数々の緊張感とストレスに満ちたトルネコの大冒険。三段階あるダンジョンをすべて制覇しエンディングを迎えて以降も度々潜り続けるほどハマりました。

今でも「正義のそろばん+75」等の鍛え上げた武器防具を身に付けながらも複数のばくだん岩の所為で思わぬ敗北を喫し、身ぐるみはがされ放り出されたトルネコを前に茫然自失となった記憶が鮮やかによみがえります。

後にプレイステーション2で発売された「ヤンガスの大冒険」もトルネコシリーズ同様楽しめましたが、今も懐かしく思い出す記憶はやはり小太りのおっさんと共に緊張感に満ちたダンジョンを歩んだスーパーファミコン版初代トルネコの大冒険です。

長く長くいつまでも遊び続けたゲームの代表格だったトルネコの大冒険。
次回はトルネコ以上に長くプレイし続けたもう一本のソフトを紹介していこうと思います。

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