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読書感想文は意味があるのか(フランツ・カフカに変身させられた男)

読書感想文といえば
学校の夏休み課題の代表格

と言ってしまうのは
もしかしたら
古臭い発想なのかもしれません

真偽は定かではないですが
もう読書感想文の課題を
要求していない学校もあるとかないとか

ともあれ
私の時代では読書感想文
やらされてました

“やらされていた”という表現は
ちょっと悪意がありますかね

じゃあ、
やらせていただいてました

そんなことはどうでもいいのです

さて、読書感想文は毎年
なんだかんだで
ちゃんと提出した記憶がありますが

正直
何を読んで何を書いたかなんて
ほとんど覚えていない
いや、ほぼ皆無です

果たして意味があったのだろうか…

なんて簡単に
終わらせられない出来事が
一つだけあります

・あれは中学校一年
小学生の頃は
学校の図書館で借りた本を題材に
書き上げてましたが

中学生になって
友達と
買いに行ってみようということになり
本屋に向かいます

今でこそ本を読むようになり
自称読書家を名乗って
みようかと企ていますが笑

当時のわたしは
大の活字嫌い

本を読む意味がまったくわからない
それより身体を動かしたい

とまぁそんな少年が選ぶ本なんて
決まっています

うっすーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい本

本の良し悪しもわからない

ならば判断基準は自ずと
薄いか薄くないか

と、その前に
タイトルを述べる前に
読書感想文の魔の手から逃れようと
同じことをした人
いるのではないでしょうか

選んだあとに
なんでこれにしてしまったのだ

そうです

フランツ・カフカ「変身」

もう難解も難解

何?虫?グレゴール?誰?
で?結局どうしたいの?
なんなの?タヒんじゃうの?

活字嫌いだったわたしが
何を感じとったかなんて
これっぽっちも思い出せません

ましてや
何を書いたかなんて

とりあえず
蜘蛛なの?蜘蛛じゃないの?

たぶんそれくらいです

・でもです!
実はその時買った
フランツ・カフカの変身

未だに所有しています

当時買ったであろう雑誌や漫画
それ以降にかろうじて買った小説

全部処分しているのに
「変身」だけ残っています

多分、あまりに難解すぎて
脳がパニックになったんでしょう

グレゴールは確か
毒虫でしたでしょうか?

まさに毒されてしまったのか

悔しかったのかもしれない

もしかしたら
それからかもしれない

物事を難しく考えることに
興味を持ち始めたのは

哲学への興味が花開いたのも
確かそれくらいかもしれない

ともあれ、
本を読むようになってから
この「変身」を
理解できる思考に辿り着く

という暗黙の目標が
立ち上がっていました

かと言って
頻繁に読むことは避け

そこそこの
間隔をあけて読む

ずっと所有しているのに
まだ数回しか読んでいない笑

しかし作品は変わらないが故に
自分の変化を大いに実感できる

実に興味深い

・オチです
読書感想文に対して
結局肯定か否定かは
皆目よくわかりません

活字嫌いだったわたしにとって
あんなのは苦行以外の
何ものでもありませんでしたから

しかし
フランツ・カフカ「変身」との
出会いは

哲学と読書への道の
足がかりとなったことは間違いありません

あれ?
これオチないやつだ笑

最後まで
お読みいただきありがとうございます




あれ?
わたしの軽い蜘蛛好きも
ここからきてるのか?笑

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