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映画について - 『大河への道』

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関西人なら誰でも知っているラジオパーソナリティーの浜村淳さん.

radikoで先週土曜日のMBSラジオ『ありがとう浜村淳です土曜日です』の中の『映画サロン』のコーナーを聴いた.そこでは昨日から全国公開になった『大河への道』を紹介していた.

  映画『大河への道』公式サイト | 大ヒット上映中!

この映画の原作は落語家の立川志の輔さんで,映画と時を合わせるように,今週火曜日には大阪で落語会「志の輔らくご 大河への道」が開かれている(31日には京都でも開催予定).落語を聴いた中井貴一さんが映画を企画し,出演もしている.

さて浜村淳さんの映画解説は,映画のエンディングまで喋ってしまうということで有名(笑).予想したとおり,先週の放送内容もだいたいそんな感じだった.

その映画解説で,この映画(落語もだが)なかなか良いところに目をつけたものだと感心したことがある.

それは2つあって,ひとつは日本地図の完成を見ずに伊能忠敬が亡くなってしまい,地図の完成まで死をひた隠しにしたということ.だから忠敬を主人公にしたドラマの脚本は書けないと劇中の脚本家は言い,それなら忠敬不在の中,悪戦苦闘して地図を完成させた弟子たちの物語にしようとする.

そしてもうひとつは,タイトルの「大河」とはNHKの大河ドラマということだ.

地方の活性化のために郷土の偉人を取り上げ,その偉業を大河ドラマ化させて売り出そうという地方行政のドタバタも,この物語の大きな軸になっている.大河ってそういう意味だったんだと納得.なんか皮肉っぽい感じはするのだが.

ところで驚くことに伊能忠敬という人物は,この物語に一切出てこないらしい.ずいぶん割り切ったものだなあと思うが,やはりこうしないと主題がぼやけてしまう.やっぱりここは弟子たちの奮闘物語でないといけない.

さて落語と映画,「聴いてから見るか,見てから聴くか」となってるみたいだ.どちらもほぼ2時間.WEBのネタバレサイトでは酷評も散見する中,はたして映画はヒットするのだろうか.

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