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その効率化、本当にあなたを楽にしますか?

何のための効率化。
より多くのことをしたいから?
楽をしたいから?


無駄をなくしたい。
効率的に物事を進めたい。
誰しもそんな願望を抱いたことがあるのではないだろうか。

より多くの仕事をするためにスケジュールを見直す。
時短するために便利なアイテムを使う。
効率的な仕事法を実践する。

いずれも、自分も試したことがある。
残念ながら劇的に改善したことはなかった。
マイペースな自分には難しい話なのだろうか。

さて、最近とある本を読んでいる。
これが中々面白い。
時間を効率的に使うためのライフハック本かと思いきや、
実はそうではない。

いかに無駄をなくすかとか、
どれだけ効率的な方法をつきつめよ、
とかそういう話ではない。
むしろ、そういう効率化を求めることに疑問を投げかけている。

そもそも何のために効率化を図ろうとしているのか。
同じ仕事を少ない時間でしたいから?
そうすれば浮いた時間で別の仕事をさらにこなせる、
もしくは自分の好きなことにあてられるからだろうか。

普通に考えたらその考えは間違いだと感じない。
しかし、必ずしもそうだろうか。

時間を作ることができれば他のことにあてられる。
5分節約したらその5分を別にあてる。
さらに10分節約したらその10分も別にあてる。

せっかく空けた時間を結局何かで埋める。
当たり前だ。そのために効率化を図っているのだから。
しかしそれは何をもたらしてくれるのか。
多くのことをこなしたという充実感だろうか。
確かにそれはある。
しかし、どれだけ効率化を図ってもやりたいことは無限にある。
時間を節約すればするほどそれだけ別のタスクをやる羽目になる。

人間というのは欲深い。
やらないといけないこと、やりたいことはたくさんある。
小さいことも含めたら無限に近い。

その中から一つでも多くのことを達成したいと望む。
しかし、考えてみてほしい。
無限にあることを全てこなすのは無理である。
我々の人生は有限なのだから。
有限な存在が無限に叶うわけないのだ。

じゃあどうすればいいのか。
どれだけ効率化を図ってもその価値は無限には至らない。

簡単である。
自分の時間は有限である。
だから全てをこなすのは無理である。
そう認めるのだ。

そうすれば自ずとやることが決まってくる。
やれることを増やすのではなく、やらないことを見定めるのだ。

この本を全部読み終えたわけではないが、
目からウロコの内容である。

自分がいかに多くのことをやろうともがいていたか。
もがけばもがくほど自分を苦しめていたのに。

自分の限界を認めて、物事を取捨選択をする勇気を持つ。
それが自分を楽にする近道になるだろうか。

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