見出し画像

顔認証で「今の感情」をこまめに振り返る

ある時から、ピラティスレッスンに行くと出席の確認を顔認証でできるようになりました。
iPadのカメラに顔をかざすだけ。

そこまでは便利だな〜でよかったのですが…。

さらに、ある日。
顔を認証したあとに、
「あなたの今の感情は〇点です」と採点? してくれるようになりました。

たとえば、ある日のわたし。
喜び:26点
冷静:56点
悲しみ:15点
嫌悪:1点
怒り:2点
恐怖:0点
というように表示されました。

わあ、なんだか「インサイド・ヘッド」(映画)みたい!
と思いつつ、毎回ドキドキしながら判定しています。

最初は正直、こうやって毎回判定されることに少し抵抗がありました。
ただ出席したいだけなのに、いきなり
「今日のあなたは悲しみが多めですね!」
など、聞いてない答えを言われるような感じがしたからです。
実際、「余計なお世話だよ~!」と判定結果にプリプリしていた方もいらっしゃいました…。

でも今はむしろ、こまめに今の感情を振り返るいい機会だと思うように。
「嫌悪」や「恐怖」の点数が高くなるときってどんなときなんだろう…などと想像するのもちょっと楽しいです。

そして、毎回必ず「冷静」が突出して高いわたし。
あまりに続いたので「無感情な人間なのでは…?」と少し不安になってきました。

「冷静」の意味を改めて調べてみると、

落ち着いていて、その場の感情に走らないこと。

とありました。悪くなさそうです。

きっといい状態なのだと信じて、これからは
「冷静の点数が高い=穏やかで落ち着いていてナイスである」
と脳内で変換したいと思います。

そういえば、上司ともめたあとにレッスンを受けたときは、
「まだムカムカしているから、こりゃ怒りが80点くらいかもしれないな」
と思ったのですが、意外なことに「悲しみ」が最も高くなりました。
理解されないことへの怒りは、実は強い悲しみの感情なのかもしれません。


最近は、「きょうはどうだ!」と自分の感情をこまめに振り返る機会として、ありがたく判定してもらっています。

ただ、ピラティスを受ける前はたいてい心身が疲弊していたり頭の中がごちゃごちゃしていたりするので、レッスンを受けた後にどう変化したのかも判定できたらいいなぁ、と思います。

ちなみに、わたしは顔認証のカメラとの呼吸がほとんどと言っていいほど合わず、常に半目か目をつぶっていて、まともに撮れたためしがありません。

それでも判定できるのだから、AIってすごい! と思いつつ、
「この撮影したデータを蓄積して、また認証に使うんだろうな…この半目や薄目のマヌケな顔が延々溜まっているのか…」
と気がつき、ちょっとだけ凹みました。