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恋愛感情を持たない自分の話

最近、Netflixで映画を観る機会が増えた。
映画を観たあとは必ず日記に感想を書くようにしてるのだが、その感想を読み返していて気付いたことがある。

自分のセクシュアリティは、自分の大事なアイデンティティなのだという事だ。

最近の作品は性の多様性を題材として扱っている作品も多く、自分のセクシュアリティを語らずして作品を語れなかったりする。

そこで、1度noteでも自分のセクシュアリティについて綴っておこうと思います。


私は恋愛感情を人に対して抱いた事がない。

何か過去にトラウマがあったからなどではなく、たぶん元々そういう人間なのだ。

“アセクシャル”という言葉を聞いた事はあるでしょうか。

アセクシャルとは、他者に対して恋愛感情、性的欲求を抱かない人の事。

正確には、他者に対して恋愛感情を抱かない人の事をアロマンティック、他者に対して性的欲求を抱かない人の事をアセクシャルと言い、どちらの性質も合わせ持つ人の事をアロマンティック・アセクシャルと呼ぶ。

しかし、日本では“アロマンティック・アセクシャル“の意味で“アセクシャル”という単語が使われる事が多いので、ここから先はこの意味でアセクシャルという言葉を用いる。


ここからは、自分のセクシュアリティについてQ&A形式で言及していこうと思います。


Q.性自認は?
アセクシャルです。

Q.アセクシャルを自認したのはいつ?
A.約1年前。いわゆる恋のトキメキというものがよくわからなかった為、これまで恋愛経験もなく過ごしてきたのだが、大学生になってさすがに焦りを感じていました。

付き合ってみれば変わるのかもしれないと思った私は、好意を伝えてくれた方と付き合う事に。しかし“恋人”という関係になった瞬間、会うのが窮屈に感じるようになってしまった。
相手から友達以上の行為を求められているのを感じ、その期待に満ちた眼差しにも、期待に応えられない自分にも耐えられなくなり、約3ヶ月で別れを切り出す事にしました。

その時にじっくり自分と向き合い、インターネットで自分と似た人が居るのか検索をして探し回りました。そこで知ったのが“アセクシャル”の存在です。

友達に戻りたいということ伝えると相手は快く私の話を受け入れてくれましたが、今振り返れば本当に申し訳ない事をしたと感じています。

Q.まだ好きな人に出会ってないだけでは?
A.私もそうかもしれないと思っています。
ヘテロセクシャル(異性を好きになる人)だって、レズビアンやゲイの方々だって、たまたまこれまで好きになった人がその性別だっただけ。
同様に、私だって今は恋愛感情を理解出来ないし恋愛をしている自分も想像出来ないので、アセクシャルという分類がしっくり来ている。だから今の自認はアセクシャルです。
しかしその言葉に縛られて人生の選択肢を狭めたくはないので、“現時点ではアセクシャル”だという認識です。


Q.そもそもセクシュアリティをそんなに細かく分ける必要あるの?
A.色々なセクシュアリティの人が存在するという事自体を知らない人が多い為、今は必要だと思う。名前が付いている事でその存在を知ってもらいやすくもなるし、当事者達の心の居場所にもなる。
でも将来的には人それぞれのセクシュアリティの形があって当たり前になって、細かい名称が必要なくなれば良いなと思っています。


Q.今後パートナーを作る気はないの?
A.人生を共に歩むパートナーが居たら素敵だなと思う。でも恋愛感情を返すことがは出来ないし、体の関係を持ちたくもない為、同じアセクシャルの方との出会いを探したいと考えています。


自分のセクシュアリティはこんな感じ。
同じアセクシャルの方でも価値観は人それぞれだと思いますが、私自身がアセクシャルという1つのアイデンティティを持っているからこそ見えるものだったり、感じれる事も今後綴っていけたらと思います。


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