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映画レビュー

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2020年3月の記事一覧

ヴィンセントが教えてくれたこと レビュー(人間色々あるということ)

知人に勧められたので観てみました。

人には色々ある。
表面だけじゃ見えない部分が。
というテーマかなと。

正直ヴィンセントは最低最悪なクソじじいなわけなんですが、それでも良い面もある。
そして、裏の顔もあると。

絵に描いたような弱虫いじめられっ子とチンピラもどきのオヤジという凸凹コンビ、笑えましたし相性抜群でした。

決して適していると呼べない環境下でたくましく成長するオリバ

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ジョン・F・ドノヴァンの死と生 レビュー(表舞台でセクシャルマイノリティーとして生きるということ)



予告編に引き込まれ観てきました。
ジョン・F・ドノヴァンていう響きもインパクトがあり、期待を胸に。

なかなか難しい作品でした。
改めて考えるとグザヴィエ・ドラン監督の半生を2人の人物を通して描いた作品だったのかなと思います。
表舞台に立つセクシャル・マイノリティーの苦悩がテーマ。

幼少期のドランことルパート、青年期のドランすなわちジョン・F・ドノヴァンは似たような痛みを抱えていたか

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あしたは最高のはじまり レビュー(切ないラスト)

予告編で面白そうな予感がしたので観てみました。

なかなか面白かったです。
ちょこちょこ笑えつつ、予想通りクレイマークレイマーになりかけるもラストはそうくるかと。

遊び人がひょんなことから父親になり子供を本気で育てる。
序盤ハッピー、終盤気の毒、からのラスト。

サラっと観れる作品でした。
逆にいうと何かが残ることもないです。

オマール・シー、相変わらず良かったです。

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サード・パーソン レビュー(複雑に絡み合うストーリー、わからん😭)

知人に紹介されたので観てみました。

観た直後はなんじゃ、こりゃという感じ。
理解しきれませんでした。
色々解説とか見つつ思い出して少しずつ理解が進む感じ。
複雑に絡み合う点が結びついてるようでついてないようでという感覚。
何回か観ると理解が進む作品のような気がしました。
脚本書いた人、凄まじいです。
ただ、もう1度観るかはわかりません(笑)

以上、『サード・パーソン』レビューでした。

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ジュディ 虹の彼方に レビュー(レネーは抜群!ジュディは?)



本年度アカデミー賞主演女優賞、レネー・ゼルウィガーの演技を観るべく、行ってきました。
パンデミック宣言の中(笑)
(鑑賞したのは3月12日です😅)
レビューが遅い😑

作品としては普通でした。
よくある伝記物という感じ。
良い時も悪い時もあったと。
ジュディに関してはティーンエイジャーの頃の体験が明らかに人生に影響を与えていたので気の毒ではありました。
ステージに立てば、観衆を魅了する魔法

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Fukushima 50 レビュー(皆さんに観てほしい作品です。)



東日本大震災の日に観るべきだと思い、黙祷後に行ってきました。

観て良かったです。
皆さんに観てほしい。
特に東日本の方には。
片時も目を逸らさずスクリーンにかじりつきました。

正直、作業員の方の奮闘を頭では理解していたものの実感することは今までありませんでした。
この作品ではその様子をしっかりと見ることができ、彼らの命がけの作業を映像で確認することができます。
最前線で決死隊を作り

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野性の呼び声 レビュー(ハリソン・フォードの旅物語と見せかけて…)



予告編の壮大な景色、スケールの大きな空気感が気になり観てきました。
有名な冒険小説ベースということで、小説苦手な私は期待せず気楽な気持ちで鑑賞です。
ちなみに原作は読んでません。

蓋を開けてみると、予想以上に素晴らしい作品でした。
ハリソン・フォードのバディものと見せかけて犬のバックの半生を振り返るストーリー。
展開がいくつかに分かれていたので、飽きずに観れました。
バックの表情がとても

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黒い司法 0%からの奇跡 レビュー



ついに、グランドシネマサンシャインに行ってきました!

黒人差別が横行していた時代、まともに弁護を受けることすらままならない黒人死刑囚を救うべく立ち上がった黒人弁護士の戦いを描いた作品。
実話ベース。

白人による黒人差別との戦いということで、重いです。
囚人はもちろん、善良な市民から弁護士まで黒人であるというだけで理不尽な対応をされる姿は見苦しいものでした。
約30年前の話ということ

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新しき世界 レビュー

知人に勧められて観てみました。

ストーリーが面白くて引き込まれました。
パラサイトもそうですが、韓国映画は脚本が素晴らしいですね。
マフィア映画ということで、マフィアが何を大切にするかという核となる部分がしっかり描かれていました。
雑に扱ってくる正義の警察よりも同族で家族同然の存在の悪であるマフィアの兄貴分の意見を受け入れた姿はまさにそれ。
終盤のゴッドファーザーを思い起こさせるシーンも良か

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