黒い司法 0%からの奇跡 レビュー

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ついに、グランドシネマサンシャインに行ってきました!

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黒人差別が横行していた時代、まともに弁護を受けることすらままならない黒人死刑囚を救うべく立ち上がった黒人弁護士の戦いを描いた作品。
実話ベース。

白人による黒人差別との戦いということで、重いです。
囚人はもちろん、善良な市民から弁護士まで黒人であるというだけで理不尽な対応をされる姿は見苦しいものでした。
約30年前の話ということでそんなに昔では無いということに驚きました。
当時の捜査のいい加減さ、白人の都合で動く法廷。
その圧倒的不利な状況から無罪の黒人死刑囚を救うべく戦う姿は、まさに命がけであり尊いものでした。
伝記ものなわけですが、敢えて結論は調べずに観に行ったので、ドキドキしながら観れました。
このような偉大な人物を知るきっかけを与えてくれた今作に感謝です。
作品としても見ごたえがあり素晴らしかったです。

弁護士ブライアン・スティーブンソンを演じたマイケル・B・ジョーダン、新境地という感じで良い演技でした。
弁護士ということで、基本冷静でありながら、時には感情を爆発させるという姿、リアルで良かったです。

ただ、なんといっても今作で輝いていたのは無実の死刑囚を演じたジェイミー・フォックス。
彼の感情表現は見事でした。
喜怒哀楽がっつり魅せてくれました。
流石オスカー俳優という感じ。
終盤のあるシーンは胸が熱くなりましたね。
それ程素晴らしい演技でした。

他にもオスカー俳優のブリー・ラーソンが脇を固めており、派手さは無いけど実力派揃いでした。

あとは、音楽が良かったです。
陽気な曲から重厚な曲までシーンと合ってました。

ブライアン・スティーブンソンさんが受けた嫌がらせは正直もっと酷かったと予想しますが、
そこにフォーカスを当てなかったことで本筋にしっかりフォーカスできた気がします。
そういった意味でもバランスが良い作品でした。
それゆえにそこまで胸糞悪いという感情も起きなかったです。
もちろん酷いシーンはありましたが。

ストーリー自体も難しすぎず、理解しながら進んでいくので、スッと作品に入れました。
冤罪っていうのは本当に人の人生を狂わせますよね。
賠償すれば良いってわけじゃないわけで。
日本でもあることなので考えさせられました。

そして、エンドロール直前のメッセージは衝撃でした。

是非注目してください。

圧倒的不利な状況でも信念を貫き戦い抜いた偉大な人たちを描いた今作、気になる方は是非。

世の中捨てたもんじゃないです。

以上、「黒い司法 0%からの奇跡(Just Mercy)」レビューでした。

91点。


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