野性の呼び声 レビュー(ハリソン・フォードの旅物語と見せかけて…)
予告編の壮大な景色、スケールの大きな空気感が気になり観てきました。
有名な冒険小説ベースということで、小説苦手な私は期待せず気楽な気持ちで鑑賞です。
ちなみに原作は読んでません。
蓋を開けてみると、予想以上に素晴らしい作品でした。
ハリソン・フォードのバディものと見せかけて犬のバックの半生を振り返るストーリー。
展開がいくつかに分かれていたので、飽きずに観れました。
バックの表情がとても愛くるしく、微笑ましい気持ちになりましたし、笑えるシーンが多々ありました。
時には厳しい表情もあったり、表現豊かな映像で良かったです。
たぶん、犬のバックはCGだと思うのですが、そこまで違和感なく観れるほど美しい映像でした。
それ以外も動物の世界の話、自然との関係性なども描かれており、見ごたえありました。
ハリソン・フォードは思ったより出てこなかったのですが、バックとの友情を築く姿を見て自然と笑みがこぼれました。
あとは、「最強のふたり」でお馴染みのオマール・シーがかなり良い味出してました。
愛を与える役が本当に似合いますね、彼は。
結末も納得できる形でした。
鑑賞後の気持ちとしては自然って素晴らしいな、アナログな生活もありだな、という感じ。
昨今のコロナ騒動を体験している身として(デジタルでのデマの拡散等)、文明社会の悪い部分を痛感していたのもあるかもしれません。
この作品を観るにあたって、リアリティーを求めてはいけないと思います。
小説なので。
リアルを求めると、そんなの無理だろって思ってしまいます。
気楽に楽しむ気持ちで観ると心地良いです。
振り返ってみると、非常に完成度が高い良作で面白かったです。
ふと思ったのは、実写版ライオンキングの上位互換だなということ。
厳密には似て非なるものだと思いますが、なぜかそう思いました。
自分でもなぜだかわかりません(笑)
本能です。
個人的にはライオンキングよりかなり面白かったです。
観て良かったと思える作品でした。
気になってる方は是非。
以上、「野性の呼び声」レビューでした。
90点。
サポートしてくださると嬉しいです。