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そうだった、小劇場でした。朝からエウレカ。

人間というのは罪深いもので、世の中が妙な雰囲気に流れていくなぁと考えているのに、自分はどうやって、富山県周辺で地元の劇団の演劇を見る雰囲気を作って人をこちらに呼び込めないか考えている。
利賀のSCOTじゃないし、能登の仲代達也でもないのよ。

どんな手立てがあるだろう。
これは、ありもしない記憶かもしれないが、かつて鴻上尚史が第三舞台の公演を前に、早稲田大学の学内に建てた特設テントの前でメガホンを持ち、「アングラではありません、新劇でもありません」と客引きしている様子をテレビかなにかで見た気がする。「アングラでも新劇でもない」。やがて30年ほど前に演劇のジャンル分けにとっては重要なキーワードだったし、おそらく今もそうだ。

娘から学芸会のプログラムを貰って、英語劇があるのかと眺めて気覚いた。
劇団血パンダを結成してこのかたずっと「演劇」とひとくくりにしていたけれど、血パンダは「小劇場演劇」いわゆる「小劇場」だ。僕ら、小劇場です。90年代、都会で演劇をやっていたり、大学で勉強していた人間がメンバーの中心に居て、そのまま静かな演劇、現代口語劇の手法を模索、拡張しています。自分たちを小劇場って言ったことなかった。解像度が荒かったのは、こっちも同じだ。
我々、小劇場です。

都会にしかなかったものが、何年も遅れて田舎に来る現象は、きっとこうして起こる。エウレカ。
大きなホールでやる演劇と違って、役者が観客の目の前で、大きな劇場の演劇では、なかなか難しい込み入った話しをするので、知的好奇心を刺激したり、必要以上に複雑な心理を写実的に作品化することだけに特化した小劇場演劇を富山県でやってます。恐縮です。
いつか都会に居た頃の、あの経験の答え合わせも、できるかもしれない。
Peatixでチケットは買えるし、俺の知人は、直に声かけてください。
内川で待ってる。

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劇団血パンダ公演
『仮にそうだとするなら』
2023年10月28日(土)、29日(日)
16時〜/19時〜 開場は30分前
入場料 2500円(リピート1000円)
会場 内川Stuio(射水市本町3-4-13)

作・演出:仲 悟志
出演
安倍川 大介:片山 翼
磯部 則恒:金澤 一彦
蓬田 四月:小柴 巧
望月 杏子:長澤 泰子
桜葉 道明:二上 満
杜甫 樹:山﨑 広介

音響 美谷 真希
制作 西田 由里
撮影 木下 裕輔

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