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刑務所生活の様な新卒研修

前の記事で書いたブラック企業に入社を決めてしまった自分は、入社日直前に新卒の同期全員と、静岡県にある管理者養成学校という訓練施設へ送られる事となります。
入社後ではなく、入社前というのがまたアレですが。

ここで1週間ほど、刑務所の様なストイックで非日常的な時間を過ごすのです。

ここに入るとまず、白い訓練服を着させられます。まるで囚人の様です。
もちろん男女は分かれますが、複数名で寝泊まりするドミトリー式の部屋でした。
どこの部屋に入る時も必ず、入り口前で一礼して「失礼します!」と言ってから入室せねばなりません。

毎朝の起床は確か、朝の5時くらいだったと思います。
朝はみんなで広場に集合して体操と、養成学校の校歌を歌わされた気がします。

研修内容はもう、ほとんど忘れてしまいましたが、座学以外にグループワークの様なものが多かったと思います。
何かのテーマでスピーチしたり、自分の弱いところを曝け出したり、講師に厳しいことを言われたり、受講生同士でお互い何かを言い合ったり。
ジョハリの窓を開くため、と考えればある意味有用な研修内容とも言えますが、集団心理も利用したいわゆる洗脳的な研修内容だったと思います。
新卒向けの研修でしたので、学生時代の甘えの心を捨て去って、また自分を曝け出す恐怖感を無くすみたいな、精神修行の様な訓練がメインでした。ですが僕らは飛び込み営業職の候補として入社しましたので、ある意味こういった訓練も必要かなとは思います。

「セールスカラス」という歌も歌わされました。
20年以上経った今も、歌詞の冒頭は覚えています。

〽️額に汗して作ったものは、額に汗して売らねばならぬ

正に昭和のセールスマンといった歌詞でした。


この様に異様な1週間を過ごし、僕らはとうとう管理者養成学校を卒業する事となります。
心をえぐられる辛い研修を経て、最後は講師が「よく頑張った。お前達はここに来た時とはもう、全く違う。」という様な言葉を受講生にかけていきます。
僕は泣きませんでしたが、泣いている女子もいました。
精神修行メインの研修の、常套手段的なストーリー展開と言えるでしょう。

しかしあくまで研修は研修。こんな研修でもある意味、合宿の様に楽しんでいる所も正直ありましたが、本当の苦しみは入社してから始まるのです。

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