先生、おしえて!摂食障害①

摂食障害の相談を専門とする
中村このゆ先生(当カウンセリングルーム所属)に
「摂食障害とカウンセリング」をテーマにお話を聞きました。

丁寧にお話いただいた内容をシリーズでお届けします。

中村このゆ先生 プロフィール
臨床心理士・公認心理師・追手門学院大学名誉教授
心理臨床を始めた1970年代から主に摂食障害の臨・研究に関わり、論文・著書も多数。
おすすめの本は「まっ、いっか!摂食障害-当事者のまなざしから-」(晃洋書房)など。

= = = =

Q:まずは、摂食障害について簡単に教えてください。

A:
中村先生

摂食障害は、近年、社会的に広く周知されている精神疾患の一つです。
食行動や食に関する考え、ボディーイメージなどが、アンバランスになっている状態、と言えます。

大きくは「ほとんど食べない」と「いっぱい食べる」に分けられます。
現在の医学的診断名は
極端に食べない「神経性やせ症/神経性無食症」(いわゆる拒食症)
たくさん食べてしまう「神経性大食症/神経性過食症」(さらに排出型と非排出型に分けられる)
とされています。

拒食が過食へ移行することもあれば、
ある時期から過食排出型(いわゆる過食嘔吐)になるなど、
その症状の現れ方や程度、期間は、とってもさまざまです。

ここ最近はテレビやインターネット、特にSNSなどで取り上げられることも増え、
「摂食障害」を見聞きして知っている人は非常に多いと思います。

一方で、摂食障害とカウンセリングのこと、
私たちカウンセラーがどのような役割を担っているか は、
まだまだ充分には知られていないように感じます。
もっと広く知ってもらい、もっと活用して欲しい、と思っています。

摂食障害に苦しんでいる方も、
家族が摂食障害かもしれない…と悩んでいる方も
一度カウンセリングに足を運んでみられることをお勧めしたいですね。

♪  ♪  ♪  ♪

中村先生の優しくユーモアのある語りをもっとお読みになりたい方は、
こちらもおすすめです。

地域支援心理研究センター2014年度公開講座(第3回)2015.2.14
摂食障害-当事者の視点から-
講師:追手門学院大学心理学部 中村このゆ よりhttps://www.otemon.ac.jp/var/rev0/0000/5458/11789162341.pdf

= = = =

大阪駅・梅田駅徒歩10分、地下鉄中津駅すぐ

大阪中津臨床心理カウンセリング
http://osaka-shinri.site

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?