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自己紹介欄に現れるアイデンティティ。

自己紹介欄には、その人が考えるその人の所属が見えて面白い。
一言目のそれが、その人が一番強く思う自分のカテゴライズだと思う。


わたしの自己紹介の書き出しの一文は、
「地方零細鉄道会社で働く兼業主婦」
メインのアイデンティティは「働くこと」で、次に「主婦」がくる。
深く考えずに書いた自己紹介だけれど。
改めて考えてみると、私が重きを置いているのは社会人であることだ。
主婦をする自分はまあそうだよね、くらいの帰属意識しかない。

サラリーマンです。会社員です。ライターです。○○というお店をしています。学者です。などなど。
こんな感じの仕事に関するラインナップが最初に来る人は、仕事をする自分を強く意識して生きている人。
アイデンティティを仕事から得ている人だ。

中年です。85年生まれ。おばさん。おじさん。若造。○○世代。
年齢が最初に来るパターン。
年代を意識して生活している人々。
時代の影響などと日常のあれこれを紐づけて考えることが多いのだろう。

二児の母。未婚の母。育休中。働く母。
この辺の人々は、子どもの親であることを第一に考えている人。
親として、という価値観に重きを置いているように感じる。
こういう自己紹介を一言めに書くのは圧倒的に女性が多い。
男性が最初から「パパです」とか書いてあると、おっ!すごい!と思う。

ゲーマー。読書家。アウトドア派。旅行好き。マイブームは○○。
趣味を押し出しているパターン。
こういうラインナップは、「やりたいことをやるムーブメント」に通ずるものがあると思う。
私はやりたいことをやって自由に生きています!みたいな主張を感じる。

noteは文章を書き慣れている人が多いから、余計に個性が際立って面白いのだと思う。
記事を読んだ後、作者の自己紹介欄を読むことが、私のちょっとした楽しみなのだ。


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