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会計ソフトのデザインをしました

こんにちは。デザイナーをやっています。nakattyanです。

個人ではStockey(スクショ管理アプリ)を作ったり、Oneplate(お取り寄せグルメ口コミアプリ)を作ったりしてます。(これは最近リリースしたばかりなので近々詳しく書きたいと思います)

先日、株式会社freeeという会社を退社しました。今日はfreeeでやったことを簡単に振り返りを込めて書きたいと思います。
約2年間モバイルアプリのデザインを担当させていただきました。(iOS,Android)

既存画面の改善

利用率の高い機能でリリース当初から手を入れていなかった画面や、ユーザビリティテストを通して課題が顕在化した画面などの改善を行いました。またガイドラインの適応を目的として変更も行いました。

既存画面1

新規機能開発

新規機能開発の機会はモバイルチームでは多く、いろんなことに挑戦できて学びも多かったです。その中の一部をピップアップして紹介したいと思います。

効率化オンボーディング

効率化オンボーディング

背景・課題
会計freee_個人(ターゲット)は、確定申告期以降にchurnが大きく増加してしまうことが事業課題でした。
web/mobileの併用で経理の効率化ができているユーザーは、全体と比べてchurn rateが低くなる傾向にあることが分かっていました。
freeeの主要機能や経理の効率化ができる機能を提案し、オンボーディングするモジュールを作成して、経理を効率化し、churn rateを改善することを目的に開発されました。

アプローチ
効率化機能をポップアップやプッシュ通知などの導線訴求で終わるのでなく、ユーザーがインタラクティブに操作をしながら効率化を継続的に楽しめる、また効率化状況を可視化してモチベーションを維持できるようなUI/UXを提供し、機能の体験率の向上を目指しました。また会計ソフトの領域ではほとんど無かったゲーミフィケーション要素や楽しげなインタラクションなどにも挑戦しました。

ワークフロー専用画面

WF単体

背景・課題
プラン変更によりワークフロー利用する従業員が増えることが想定されていました。そのため、会計mobileのホーム画面や関連する機能を従業員が利用しやすく改善する必要がありました。
freeeは様々なユースケースを持っているユーザーに対応している多機能なアプリケーションです。経費申請を行う従業員には不必要な機能も今まではホーム画面上に存在していたため、アプリケーションを使用する上で煩雑さがありました。

アプローチ
申請機能を前面に出して、申請業務におけるTodoを明確化しました。
このような情報整理は機能の要件を絞ることで可能になるので、これによりワークフローを利用するユーザーに特化した設計をすることが可能になりました。

いい感じのレポート機能と申請機能

とある機能2

リリース前で載せれないのでいずれ追記するかもです

その他色々やりました

その他

デザインシステム的なやつ

デザインシステム的なやつ

背景・課題
自分の入社当時はまだモバイル版ではスタイリングやパーツは画面単位でバラバラに使用されていて、何を基準にデザインをしていくべきか定まっていない状態でした。またデザインはほぼワイヤーフレームの状態からengが色や文字サイズ、マージンなどを考えて実装していたり、そもそもデザインデータがなく、テキストで書かれた仕様から画面を起こすケースなどもありました。(スタートアップ感強め。)
施策のポテンシャルを最大化するため、自分の専門性を発揮する上でも、簡易版でもデザイン指標となるものが必要だと思い入社後すぐに取り掛かりました。

アプローチ
モバイルチームでは専任のデザイナーは自分しかいなかったのでガイドラインの開発にコミットできる余裕はありませんでした。ですので施策を通して出来上がった画面のパーツで汎用性があるものをコンポーネント化するフローで開発・運用を進めてきました。

最後に

freeeへの入社のきっかけは社会課題の解決をデジタルソフトウェアを通してやってみたくて、出会ったのがfreeeでした。

●会計をモバイルでもっと便利に簡単にできるようにしたい!
●会計ソフトによくある無機質なシステム感を、より浸しみやすいフレンドリーなデザインにアップデートしたい!

入社当時から↑みたいなことを考えてました。
僕はいつも「なぜそれがしたいのか?」に最初は明確な理由はなくて、なんか感覚的にやりたいことがあります。それを実行に移しながら「それって何が価値なの?」とか「どうやってそれをやる?」みたいなことを考え始めてる気がします。その思いの実現に向かって色々とやることで、モバイルの進化には貢献できたと個人的には感じてます。別に人から素晴らしいって言われないことでも、自分に思いがあれば仕事は楽しいし、何だかんだいい方向に行く気がします。

freeeはデザインの価値に本質的に向かい合えるとてもいい環境でした。
デザイナーだけでなくfreeeにいるすべての人が「何がユーザーの価値になるか?」を真剣に考えて向かい合ってると感じました。自分が経験してきた会社の中で一番居心地良い環境だったかもしれません。そしてみんな本当に優秀。
freee、UX、モバイルチームのみなさんには心から感謝してます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた〜!✋


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